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上林





「…」






栗原「どうしたんかな?元気ないよねココ最近」

周東「うん、何かあったのかな」

上林「…」





皆、Aを心配していた。

ここ数週間、ずっと上の空で
話してても聞いてないし、常に考え事しているような感じだった。



柳田さんがいつもの様に絡んでも、
何かしらリアクションするのにフルシカト。



気になった俺は、試合終わりに
カメラマン席へ向かった。




カメラマン席にはAだけ残ってて、
気だるそうにカメラをバッグへ閉まっていた。



ナマケモノみたいに。




上林「なぁ」




俺が声をかけるとゆっくりと振り向いた。




「あぁ、上林か…なに?」

上林「なに?じゃねぇし。」

「え、ほんとになに?」

上林「みんな心配してんぞ、お前が最近上の空だしボケーッとしてるって。」

「ボケーッとしてるってのは絶対上林でしょ…」

上林「で、何があった。」




A以外いない、カメラマンが座る椅子に座ると
Aも座った。





「スカウトの話があって」

上林「日ハム?」

「ううん、……メジャーから」

上林「はっ?まじ?」

「うん…」






なるほど。




上林「答えが出せないんだ。」

「そりゃそうだよ…ホークスの事大好きだし……今の生活に不満がある訳じゃないからさ…」

上林「それだけじゃねーだろ絶対」

「え?」

上林「どーせ、柳田さんと大谷選手の事も引っかかってんだろ。」

「え、ちょ、なんで知ってんの…?ストーカー…?」

上林「ストーカーは栗原陵矢。俺は、お前の幼馴染み。」

「幼馴染みじゃなくない?」

上林「お前は忘れてるってか、記憶ないだろうけど。4歳ぐらいの時よく遊んでたんだよ。家が隣同士だったから。」

「え、全く覚えてないわ…」

上林「まぁそれは置いといて。で、どっちが好きなの」

「どっち…?どっちとかはないかな…」

上林「まさか二股する気?」

「違うから…。別に…どっちも意識して見てないと言うか…意識して無いはずなのに…どちらにもドキってするし嫌いになれないって言うか」

上林「柳田さんのことめっちゃ嫌ってたじゃん」

「嫌いと言うか、苦手なだけ。ウザイ。」

「ウザイけど…凄くいい人なのは間違いないじゃん?」

上林「まぁな。」

「大谷選手は仲良くなってから日が浅いけど、昔から知ってる人みたいな感じで話しやすいし、一緒にいて楽しいし」

上林「…」







.

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設定タグ:大谷翔平 , 野球 , 柳田悠岐   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:maru | 作成日時:2021年8月7日 22時

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