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大谷
ーー昨日 病室にて。
大谷「あ」
柳田「あれ、どしたの」
病室に入ると、そこには既に柳田選手が居た。
まぁ、ホークスのカメラマンさんだし…
心配だよね…
大谷「あの、これ…」
僕はカメラバッグを柳田選手に見せ、ベッドの下に置いた
柳田「あー、今日は日ハムやったんか」
大谷「はい。実はあの…、僕のせいなんです…桜木さんが倒れちゃったの」
柳田「んー?なんでー?」
柳田選手が、しれーっと桜木さんの手を握っているのがかなり気になったが、今は無視して
大谷「実は今日、僕をメインに撮って頂いていて…ほら、その…練習場に女性がいるって基本ないから…前のカメラマンさんは男性だったし…」
柳田「うん」
大谷「それで緊張しちゃって、僕が…。普段通りに練習が出来てなくてそれを感じた桜木さんは観客席へ上がったんです…僕を…ちゃんと普段通りに撮るために」
柳田「そうやったんや」
大谷「はい…すいません」
柳田「なんで謝るん?(笑)」
大谷「え?だって桜木さんはホークスさんの専属だし…」
柳田「まぁ〜…でも出張カメラマンする決めたのはAやし。」
大谷「ほんと、すいません」
柳田「大谷選手さ」
大谷「はい?」
柳田選手は僕の顔をじっと見つめて
ニヤッとしながら言った。
柳田「Aの事、好きやろ?」
大谷「………え?」
柳田「バレバレ。顔に書いてあるよ。好きですーって」
僕は書かれてもいないはずなのに自分の顔を触って確かめた
柳田「かわえぇもんなぁ。だから嫌だったんよ。他球団の出張カメラマンなんか」
大谷「……」
柳田「でもな?大谷選手。」
大谷「は、はい」
柳田「好きなら好きでちゃんとアクション起こさんと、後悔しか残らんよ。ただでさえこーんな美人。男ならほっとけん。」
大谷「…柳田選手は、、好きなんですか?」
柳田「うん。好き。初めて会った時からずーっと。」
大谷「そう、なんですね」
柳田「言っとくけど好きな歴とか関係ないからな?(笑)」
大谷「え?」
柳田「大切なんわ、この子が誰といて幸せかどうか。」
柳田「だから俺と正々堂々戦え。」
大谷「…はい」
テレビや公式チャンネルで見るような柳田選手はどこにも居なくて
目がかなり本気だった。
本気で桜木さんのこと、、好きなんだ
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作者名:maru | 作成日時:2021年8月7日 22時