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柳田さんが帰ってから軽く主治医から挨拶等があり
病室に戻って気が付いたんだけど
あの日、日ハムの球場に置いてきたはずのカメラバッグがベッドの下脇に置いてあった。
「栗山監督が持ってきてくれたのかな、」
先生の話では、付き添いは監督だったみたいだし。
お昼を食べ終えゆっくりしていると、病室のドアがコンコンと鳴った。
「はいっ、」
ゆっくりドアが開くと、そこに立っていたのは
「あっ、」
「大谷さん…」
大谷「こんにちは、いいですか?入って」
「あ、はいっ!どうぞ!」
大谷選手はベッドの横にあるイスに座った。
大谷「良かったです、元気そうで」
「はい!まぁ点滴のおかげで(笑)」
大谷「点滴(笑)」
「はい(笑)あの、わざわざお見舞い来て下さったんですか?」
大谷「え?あー、…はい。会いたかったので…」
「えっ?」
大谷「昨日練習終わってからも来たんです…ほらその、あれ…カメラバッグを…」
「え!あれ大谷選手が持ってきてくださったんですか?!すいません!ありがとうございます」
大谷「いえいえ…自分を撮っていただく為に…僕を…リラックスさせてくれる為に上にあがったんですよね、?だから…自分が届けようと思って」
「大谷さん…」
大谷「昨日来た時、目が覚めるまでずっと居たかったんですけど…その、…柳田選手が居られたのでご挨拶をしてバックを置いてすぐ帰ったんです。」
「まさか柳田さんに何か言われました?」
大谷「え?」
「いやなんか大谷選手、顔が暗いから(笑)柳田さん誰に対しても性格変わらない人だけどたまに凄い意地悪したりするんで」
大谷「大丈夫ですよ(*^^*)何も言われてません(笑)」
「よかった、…」
大谷「ただ…」
「?」
大谷「桜木さんの事好きなら、俺と正々堂々戦えとは言われました(笑)」
「柳田さん、もう…」
「……」
ん?
んーーー?!?!?!(^ω^;);););)
「何いっt」
大谷「桜木さん」
「は、はい…」
大谷「僕、桜木さんに一目惚れしちゃってたんです」
「一目惚れ…」
確か柳田さんも言ってたな…
大谷「柳田選手みたいに積極的になれるかは分からないけど、僕なりに桜木さんへ猛アタックするんで。」
「…、」
なんかすっごい、複雑
.
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作者名:maru | 作成日時:2021年8月7日 22時