HANA ~ (ページ10)

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大谷選手に案内され日ハムが練習をする球場内へ入った。

日ハムの選手達にジロジロ見られながら、
しばらく待っていると、

栗山監督「いやいやすまいねぇ、待たせて(笑)」

「監督、ちゃんと伝えといてくださいよ！大変だったんですから！大谷選手が来られなかったら私、通報されてましたよ？！」

栗山監督「申し訳なかった(笑)さ、こちらへ(笑)」

「はい…」

栗山監督に案内され、個室へ。

2人が座ると、栗山監督が口を開いた。

栗山監督「単刀直入に言わせてもらうが、うちの専属カメラマンになって欲しいんだ」

「はい？！」

栗山監督「君が今、ホークスさんと契約しているのは承知している。だが、君の撮った写真を見ていると素晴らしくて、選手達をあんなにキラキラした様に撮れるのは君しかいないと、僕は思ってる。その腕前を是非、日ハムで発揮して欲しいんだ。」

「いやでも…」

栗山監督「もちろんただ来てくれなんて言わない。契約金についてだが、ホークスさんが出している2倍は出したいと思っているんだ。」

「…」

栗山監督「お金の問題じゃないかもしれないが君が望む物は全てに応えたいとも思っている。どうかな」

「…」

確かに、契約金を今の倍に出してくれるなら
申し分はない。

ただ

「お断りさせて頂きます」

栗山監督「ん、」

「もちろん…お金の問題や待遇は申し分ないですが…」

「私はホークスが好きだし、ホークスの選手達が大好きなんです。他球団には感じられない何かをホークスには感じるし、居心地がとてもいいんです。」

栗山監督「…そうか」

「ただ提案として1つ。」

栗山監督「？」

「専属としてホークスのカメラマンをしていますが、ホークスへ行かない日などはフリー扱いなので、御要望であれば出張カメラマンもできます。自分の撮った写真をそんなふうに言っていただけるなんてカメラマンとしては本望ですから(笑)」

栗山監督「そうなのか、、じゃあ…専属を諦めるのは惜しいが…」

栗山監督「たまに出張カメラマンとしてお願いしてみようかな？(笑)」

「是非(笑)」

栗山監督「じゃあそう言う事でいいかな」

「はい(笑)」

栗山監督に一礼し、部屋を後にした。

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