ホントに照れ屋なのは* いのじん 嫉妬 夜桜マイsリク ページ9
『わぁ!…サイさんすごいっ』
「こういうの昔から書いてるから」
笑い合う二人を影から見つめる人物。
『ね、ねぇ、いのじん…?どうしたの…?;』
肩を揺さぶるのはいのじんの彼女のA。
「知らない」
中々Aと顔を見合わせようとしないいのじん。
『いや、知らなくないでしょ;何でさっきからそんなに冷たいの?』
「さぁね…自分で考えてよ」
『分からないから聞いてるのにぃ…;』
「…ボクはゲームしなきゃいけないから、じゃあね」
その場から立ちあがると家に向かって歩き出す。
『ゲームゲームって…いのじんは私といるよりゲームをやってる方が楽しいの…?』
悲しげな瞳で見つめるA。
今にも泣きそうな表情を見ていのじんの怒りは少しだけ収まるが
「少なくとも、今はね」
やはりまだ完全には収まらない。
『そんな…っぅ…』
いつもの温和ないのじんからは想像がつかないほどの冷たい態度に
Aは嗚咽をもらす。
「っ…今更そんな顔したって…」
ギュッ、とAを見ないように目を瞑ったいのじんは一瞬でその場から消えた。
『いのじ、んっ…待ってよ…ぉ…ふえぇ…ん…っ』
誰もいない公園で立ち尽くすA。
「どうしたの?」
『…サイさぁ、んっ…うえぇん…!』
「え、何があったの?」
『いのじんが…いのじんがぁっ…!』
泣きじゃくり息子の名前を呼ぶAに微かに目を見開くサイ。
「いのじんが、どうしたの…?」
『なんか、怒っててっ…ふっ…く…!』
「怒ってる?‥‥」
その場で理由を考え始めたサイ。
「もしかして、嫉妬してたんじゃないかな」
『ぇ‥っ‥なんで…?』
やっと泣き止んだAに胸をなでおろす。
「ん?ほら、さっきボクが絵を描いて見せた時…いのじんあそこにいたんだよ。あぁ見えていのじん、意外と嫉妬深いから」
『じゃぁ…謝ったら許して、くれるかな…?』
「きっと許してくれるよ!」
『‥‥ありがとうございました…行ってきます‥‥』
シュン、とその場からいなくなったA。
「熱いね‥‥二人とも‥‥」
ボソッと呟かれた言葉は誰にも届かない。
・
・
・
『いないっ…!いのじん…』
必死で探し続けて数時間…
「なに…」
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苺デラックス - えっと。終わってはないんですよね?長編の方が終わるか、気がむいたら書くって事ですよね? (2018年4月2日 2時) (レス) id: e851a42e9b (このIDを非表示/違反報告)
ほろろ - すいません。ミツキでキス魔でした。 (2017年5月25日 21時) (レス) id: 61132168c1 (このIDを非表示/違反報告)
ほろろ - リクエストで、ミツキのキスお願いします。魔 (2017年5月25日 21時) (レス) id: 61132168c1 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 初めまして!とっっってもよかったです!読んでて楽しかったです!リクエストしたいのですが、シカダイで双子の妹みたいなのを読んでみたいですっ!お願いします! (2017年5月7日 22時) (レス) id: 8fb9e48e9b (このIDを非表示/違反報告)
風鈴 - いえいえ(笑) (2015年9月8日 22時) (レス) id: 1b4c88243c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:照昇 x他1人 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu
作成日時:2015年8月9日 1時