【NARUTO】巨狼を宿し人柱力は落ちこぼれ忍者【暁】 (ページ3)

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１話ページ3

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ﾊﾞｻｯ

『よし…行くかっ…』

髪をとかしてキュッと額あてをつける。

外は真っ暗。

まぁ、明るい方がやりやすいって言うけど…

気が引き締まるといったら夜だよね。

『S級…犯罪組織…』

「S級」「犯罪」「組織」一つ一つの単語が

私の鼓動を高鳴らせた。

『死んだら…この“呪縛”から解放されんのかな…』

ま、そんな事はどうでもいいか。

大事な事は私のナカにいるケダモノが私をのっとらないか…

怖いんだ。

のっとられた時の感覚が恐ろしい程に…

気付いたら暗闇。

そこに浮き出るデカイ牙を持ったケモノ。

それが私を飲み込む。

いや、喰らう。

『うっ…』

目眩がしてきた。

もうやめよう…

ｻﾞｯｻﾞｯ…

村を出ると木に止まってるミミズク(いや、フクロウ?)がこっちを見ていた。

そして不気味に顔をまわしながら

鳴いた。

『ああいう鳥…改めてみると不気味だなオイ』

『てか暁抹殺つっても…どこを探せばいいのか…』

無計画出来てしまった。

その時、

ﾊﾞｻﾊﾞｻｯ

ｶｧ､ｶｧｯ!

ｸﾞﾜﾜｯ!

『(ﾋﾞｸｯ』

突然木が揺れて何かが出てきた

と思いきや

『なんだ、カラスか…;』

脅かすなよもう…;

そして再び歩き出そうとした

足をぴたりと止める。

『え、待って‥‥』

カラスは夜は飛ばないはず…

『‼?』

突然の後ろからの気配に慌てて木に跳ぶ。

真っ黒な衣。

赤い雲…

「…よく分かったね」

間違いない。

『暁っ…!』