【あんスタ】自由人

じゅうさん ページ14

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なんか、安らかに寝てるけど


ほんとに生きてる？？




そう思って恐る恐る首に手を伸ばす

なんで首かというと
肩だったら服で体温分かんないし
ほっぺたとかそれはないな。




『あ、生きてる』





手に触れた首は温かった


てかまてよ、これからレッスンなのに
寝たままじゃ困る



…起こすしかないか



そう思った私は
声をかけようと未だ首に触れた手を離そうとした。が





ーーガシッ





『え？』




｢ふぁ〜…
随分大胆な嬢ちゃんじゃのぅ…｣




やってしまった…
起きてしまった…まさかの

呆然と立ちつくす私を綺麗な赤い目で見て





｢はて、嬢ちゃん、見ない顔じゃな｣





と一言

私はその言葉に正気を戻し





『え、あ！
今日からプロデュース科になった
斬島Aです、』




と自己紹介をする

すると




｢プロデュース科…？
おお、そうか。我輩は朔間零じゃ
よろしく頼んだ｣




微笑みながら丁寧に挨拶をしてくれた朔間さん

昔の人っぽい話し方は気にしないでおこう。
何かあったんだな、きっと




『はい、こちらこそ。
それより…手』





そう、自己紹介よりこれだ

未だに握られた手



いや、別にどきどきとかしないんだけど
手汗大丈夫かなとか気にしちゃうからさ





｢はて、手とはなんのことかのぅ｣






おい、何だその顔絶対わかってんだろ
何とぼけてんだ

おおっと、口が悪くなってしまった







『これです』




そう言いながら握られてる方の手を上に上げる

すると





｢おお、すまんのぅ無意識じゃった｣





｢許してくれ｣と可愛い笑顔を向けられたから
もういいです。許します。




『あ、そうだ！
起きて早々申し訳ないんですけど
今からレッスン、大丈夫ですか？』






あっぶね、本題を忘れるとこだたっよ

まぁ、リーダーなんだし大丈夫って言ってくれるよn｢すまんが嬢ちゃん｣




｢生憎我輩、日の光に弱くてな
夜しか活動できんのじゃ
なにしろ我輩は吸血鬼じゃから｣




まって、うそでしょ
何そのオカルト的な設定

この人ツッコミどころ多すぎて困るんだけど

てか今、日の光じゃなくて夕日の光だから！
そんな眩しくないから！




『じゃ、じゃあ！カーテン全部閉めてやりましょう！！雰囲気だけでも夜的な！！！』




だから頼む動いてくれ

そんな思いが通じたのか




｢ほぅ…嬢ちゃんはどうしてもレッスンがしたいんじゃな。しかし薫くんがいないようじゃが｣




うっそまだいんの…

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