【ヒロアカ】壊理おねえちゃん、これなんですか。

7話:探り ページ8

セツノにぃを横目に、ほんを探した。







『…ないなぁ、』





不意にそう呟けば、セツノにぃの視線はどこかへと向けられた。



その視線は、そう、ベッドの下だ。







「…Aー、」

『…なに』



「ベッドの下になんかねぇか？もしかしたら本じゃねぇの？」







ピッとベッドの下へと指をさしたセツノにぃに、まゆを寄せる。



きっと探りを入れてるんだろう。







チサキのめいれいで言われたのかな…

だとしたら、かんが鋭いチサキが違和感を感じないこたえ方をしないと…







『…そこにはない______』







理ゆうを紡ごうとした直前で、口をとじた。





セツノにぃは、不思議そうに首をかしげている。







(ここは、どうこたえるのが正解なんだろう？)







そこにはない、そう断言したらどんな理ゆうであれあやしまれるだろう。



だとしたらどうすればいい？







正直にさがす？







いや、だめだ。



まだちゃんと隠してない、万が一触れてしまったらセツノにぃがベッドの下をのぞきこむ可能性もある。





だとしたら、どうすれば______？









窮地に陥れられたその時







「ただいまぁ…」







おねえちゃんが、タイミングよく帰ってきた。









__________









姉貴にふれんな、クソ治崎









てことでね、はい。



男主(ショタ)の作品です。

ツンデレで可愛い、けど男らしい弟くんを書ければいいなぁと思っています。

よろしければ覗いてやってください。





【ヒロアカ】姉の壊理と弟の俺と惨憺と。

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