１２３：土曜日の男 ページ30
両手に大きな荷物を持ってエレベーターに乗ろうとすると、まさか降りてくる人物がいると思わなかったため、体当たりするようにぶつかってしまう。
『っ！すみません』
九「大丈夫か？」
降りてきた九井が片手で怜奈の腕を掴んでよろける怜奈を支える。
『え、あ、ココくんっ。ごめん。てか、どうしたの？』
このフロアは九井の部屋のあるフロアではない。
九「どうって、今日は俺が担当だろ。
怜奈の部屋に行くとこだったんだけど…
そんな大荷物でどうした？」
『あ。
ココくん、仕事忙しいから来てくれると思ってなくて…
でも眠れそうにないから、夜食差し入れついでに、オフィスのソファで寝させてもらおうかと…』
怜奈が両手に持っていたのは九井への夜食と、毛布だった。
九井がフッと笑みを浮かべ、怜奈から毛布を取る。
九「夜食は怜奈の部屋で食べる。
ありがとな。
仕事は少しあるけど、リビングでさせてもらうから怜奈の部屋に戻るぞ」
『ココくん、私のバイトの時間、もう少し増やせない？』
ヨギ○ーに寝転がって毛布を被り、すぐそばで仕事をする九井の横顔を眺めながら頼んでみる。
九「俺は助かるけど…ボスに聞いてみないとな。
どうした？金がいるなら時給上げるけど？
つーか、金なら出す。何が欲しい？」
九井はどんな高価なものでもポンッと買い与えてくれるに違いないが、欲しいものがあるわけではない。
お金も特に使い道があるわけでないので貯まって行く一方だ。
『違うよ。
バイトたくさんした方が疲れて夜よく眠れるから』
キーボードを叩く手を止めて、怜奈に視線を移すとそっと髪を撫でる九井。
九「ボスに俺から言っておく。
今日はバイト休みだったからな。…眠れないか？」
『ん…あと３０分くらいで眠くなりそうかも。
…ベッド行った方がいい？』
九「いや、ここで寝てていい。後で運んでやる」
『ありがと』
テレビと九井のキーボードが程よく雑音に感じてそのうちにウトウトし始める怜奈。
『ココくん』
九「ん？」
『竜ちゃんがね、領収書は全部必要経費なんだって。遊んでるわけじゃないって』
九「…いいから寝ろ」
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うさ - 更新楽しみにしてます！！ (11月22日 14時) (
レス) @page47 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)
百合 - これは確定、、、！！春ちゃん夢主ちゃんがっ！！ (7月3日 16時) (レス) @page40 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ルリカさん» コメありがとうございます♪全然収束しないまま溺愛されてて…オチが決まらないのでしばらく溺愛のままかもです(*´Д｀*)引き続き読んでくださると嬉しいです。 (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2023年3月26日 22時
