122:金曜日の男(2) ページ29
『ごめんね、竜ちゃん。せっかく来てくれたのにあんな態度とって』
着替えてリビングへ行くと、ラグの上に座って髪を乾かしてもらいながらソファに座る竜胆の脚に軽くもたれかかって見上げ。
竜「いいって。そりゃびっくりするよな」
乾かし終えると優しい手つきで軽く髪を梳いてくれる竜胆。
『遊びに行かなくていいの?』
竜「オレ、そんなに遊んでるように見える?」
『見える』
竜「即答じゃん」
『蘭ちゃんと竜ちゃんは遊び人だって』
竜「誰か言ってたの?」
『春ちゃんとココくん。確かにそんな領収書多いし』
竜「アイツら…。
アレは必要経費なんだって。遊んでるわけじゃないの」
『ふぅん』
竜胆の言い訳を信じていない様子で相槌を打つ怜奈に、竜胆が話を逸らす。
竜「あ、怜奈、冷凍庫にアイス入れてるよ」
『やった。ありがと〜』
竜「風呂入ってくるな」
竜「…寝てんじゃん」
風呂上がりの竜胆がリビングに戻って来ると、怜奈はヨギ〇―に埋まるようにして横たわっていた。
『……起きてマス』
竜「眠いんだろ?歯磨いておいで」
『ん〜…』
眠たそうにもそもそ起き上がって洗面所に行く怜奈。
少しして戻って来た怜奈と一緒に寝室に行く。
『竜ちゃん』
竜「ん?」
『今日このまま眠れそうだから、遊びに行くなら行って大丈夫だよ?』
竜「いや、遊ばないって。なんで返そうとすんの。
泊まらせてよ」
『え、泊まりたかったの?』
怜奈的には気を遣ったつもりだったのだが、違ったようだ。
竜胆が布団に入ってくると寝るまでたわいもない話に付き合ってくれる。
翌朝、怜奈が先に目を覚ますと、まだ眠っている竜胆に視線をやり、見覚えのあるタトゥーに思わず突っ込みたくなる。
寝る前はシャツ着てたじゃん。
『……蘭ちゃんといい、竜ちゃんといい、なんで服脱いで寝るかなぁ』
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うさ - 更新楽しみにしてます!! (11月22日 14時) (レス) @page47 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)
百合 - これは確定、、、!!春ちゃん夢主ちゃんがっ!! (7月3日 16時) (レス) @page40 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ルリカさん» コメありがとうございます♪全然収束しないまま溺愛されてて…オチが決まらないのでしばらく溺愛のままかもです(*´Д`*)引き続き読んでくださると嬉しいです。 (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2023年3月26日 22時