110:眠れぬ夜は(5)(竜胆) ページ17
「お風呂、ありがと」
しばらくして上半身裸な竜胆が、シャツを片手にダイニングにやってくる。
『ちょうどご飯できたとこだよ。
って、なんで竜ちゃんも蘭ちゃんも上着て出てこないの?
お酒飲む?』
蘭もよく上半身裸で部屋をうろついている。
普通ならば赤面するのだろうが、見慣れてしまっているため、兄弟ってそんなとこまで似てるんだなと呆れながら竜胆を見る怜奈。
竜胆はシャツを着て、夕食のささみの梅肉挟み揚げや、マグロとアボカドのサラダ、豆腐を使ったグラタンなどが並んでいるテーブルにつく。
「じゃあビールもらえる?
怜奈、これって…わざわざ作ってくれたの?」
タンパク質の多い食材を使った料理だと気づき、驚きと嬉しさが同時に湧き起こる。
『残り物とか簡単なものばっかだけど。
嫌いな物あったら残していいからね』
冷蔵庫からビールとグラスを出して竜胆に注いで渡すと、自分はもう食べ終わっているがお茶を入れて竜胆の向かいに座る。
竜胆が今日の出来事を話すと、ついてないねーと怜奈が笑いながら聞いてくれるため、今までのモヤモヤした気持ちも晴れてくる。
食事が終わってからも、ストレス発散に2人でゲームをしたりしているうちに怜奈が眠たそうにウトウトし始める。
「怜奈、もう寝な?」
『うん……竜ちゃん、寝るまで居てくれる?』
「何、怖い映画でも見た?」
クスッと笑う竜胆に、怜奈が苦笑して頷く。
『まぁ、そんな感じかな』
1人だと眠れない
とは言えない。
「いいよ。じゃあ、怜奈が寝るまで部屋で話してよっか」
2人で寝室にいき、怜奈がベッドに入ると、竜胆はベッドに腰掛けて次の出張(と言う名の旅行)のプランを勝手に2人で立てたりしているうちに怜奈は眠りにつく。
眠った怜奈にキスしようとして顔を近づけるが、あと少しのところで思い直して顔を離す。
「あんまり無防備に男を部屋に入れるなよな…
もっと意識しろよ」
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うさ - 更新楽しみにしてます!! (11月22日 14時) (レス) @page47 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)
百合 - これは確定、、、!!春ちゃん夢主ちゃんがっ!! (7月3日 16時) (レス) @page40 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ルリカさん» コメありがとうございます♪全然収束しないまま溺愛されてて…オチが決まらないのでしばらく溺愛のままかもです(*´Д`*)引き続き読んでくださると嬉しいです。 (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2023年3月26日 22時