108:眠れぬ夜は(3)(蘭) ページ15
引き下がりそうにない蘭の腕の中に怜奈が入り込み、一度ぎゅっと強く抱きしめると、蘭の抱きしめ返される前に、さっと腕の中から抜け出る。
蘭「チューがないんだけど」
『もう売り切れです』
蘭「は?誰に売ったんだよ?
蘭ちゃんが高値で買い取ってやるよ」
怜奈の両頬をふにっと摘まむと軽く引っ張る。
力加減からマジで怒っているわけではないのはわかるが、笑顔が怖い。
『い、いひゃい。うひょれふ、ほへんらはい』
(痛い。嘘です。ごめんなさい)
蘭「嘘ついた罰」
笑いながら怜奈を開放すると、ネクタイを緩めながらソファーに座る蘭。
『そういえば竜ちゃんは?』
蘭「オフィスで報告書書いてる」
蘭ちゃんは書かないの?という言葉を飲み込む。
竜胆に押しつけたのは聞かなくてもわかる。
『蘭ちゃん、何か食べる?簡単なのなら作れるけど』
蘭「いや、いい。こっちおいで〜?」
キッチンに行こうとした怜奈を呼んで隣に座らせると怜奈の肩を抱き寄せて自分に寄りかかるようにする蘭。
蘭「何、このドラマ好きなの?」
『うん。三周目』
蘭「いや、コレ推理ものじゃん。
三周も見てたら犯人わかってつまんないだろ?」
『それくらいが丁度いいの』
蘭「へぇ〜」
何に対して丁度いいのかは聞かない。
しばらくして次の話になりそうな頃に、腕にもたれかかっていた怜奈の体重が少し重くなり、怜奈が寝たことを確認すると、深い眠りに落ちてからベッドへと運ぶ。
蘭「もっと素直に頼れよな』
怜奈の頬をそって撫でながら小さく声を漏らす。
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うさ - 更新楽しみにしてます!! (11月22日 14時) (レス) @page47 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)
百合 - これは確定、、、!!春ちゃん夢主ちゃんがっ!! (7月3日 16時) (レス) @page40 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ルリカさん» コメありがとうございます♪全然収束しないまま溺愛されてて…オチが決まらないのでしばらく溺愛のままかもです(*´Д`*)引き続き読んでくださると嬉しいです。 (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2023年3月26日 22時