６３：バレンタイン後のその後（春千夜） ページ16
三途怜奈、来てんのか?
九井来てる
三途様子は?
九井情報料10万
三途……今送金した
九井まいど。酔ってる間のことは全然覚えてない。キスしたことも泣いたことも泣かせたのがお前なことも。目腫れてブスになってるって気にしてるから、そこイジんのはタブー
三途は?怜奈は目腫れてたってブスなわけねェだろ。目ん玉腐ってんのか
九井オレからすれば今日も可愛い。本人が気にしてんだよ
三途了解
仕事を終えて昼過ぎにオフィスへと春千夜が戻ってくると、九井にもらった眼鏡をかけスマホを手にした怜奈が視線を向ける。
『あ、春ちゃん、おかえり〜。ちょうど電話しようと思ってたとこだった』
春「あ？何…？わざわざ電話って」
昨日のことで引け目を感じているため、やや引き気味の春千夜。
『冷蔵庫に入ってるチーズケーキ食べていい？春ちゃんが買ってきてくれたんでしょ？こないだ約束してたの覚えてくれてたんだね』
春「あ、あぁ。何なら全部食えよ」
『やった、ありがと〜。でも、ホールは１人で食べきれないよ。春ちゃんも食べるでしょ？』
春「あぁ…てか、もう開けて切ってんじゃん。食べる気満々だったろ、お前」
ソファーの前のテーブルにすでに箱から出されてカットされているチーズケーキを見て、春千夜がしょうがねぇなと言うような笑みを浮かべる。
『うん。でもまだ食べてないから。未遂』
春「飲み物の入れてくる。コーヒー？紅茶？」
えへ、っと笑う怜奈の髪をくしゃっと撫で、スーツのジャケットを怜奈に渡してシャツの袖を捲りながらキッチンに向かう春千夜。
『え、入れてくれるの？ありがと。じゃあ紅茶』
九「コーヒー」
九井まで注文したことに舌打ちするが、泣かせたことをバラしていないようなので黙ってキッチンで用意する春千夜と、手伝いに行く怜奈。
『春ちゃん、今日なんか優しいね』
春「あ？普通だろ」
『まぁ、いつもなんだかんだ優しいけど』
春「…あーもう、うっせ。あっち行ってろ」
照れ隠しで無理やり怜奈の背中を押してキッチンから追い出す春千夜と、春千夜の顔が微かに赤くなってることに気づかない怜奈。
６４：バレンタイン後のその後（蘭）→←６２：バレンタイン後のその後（九井）
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ゆう - 今までよんだ中でー番おもしろいです！いつもありがとうございます！これからもがんばってください！ (11月14日 21時) (
レス) @page12 id: 8a7e22f16f (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 百合さん» 続編も読んでいただいてありがとうございますっ！嬉しいコメで頑張れます♡ (6月19日 19時) (レス) id: c86157d70c (このIDを非表示/違反報告)
百合 - うん、最高。←ホントに大好きです💖 (6月16日 15時) (レス) @page48 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 東雲アカリ*さん» コメありがとうございます♡長いのに読んでいただけて嬉しいです♪ (2023年3月26日 20時) (レス) id: c86157d70c (このIDを非表示/違反報告)
東雲アカリ*(プロフ) - 初コメ失礼します！面白くてつい一気に読んでしまいました！続き楽しみにしてます！ (2023年3月23日 23時) (レス) id: 0a20fc4a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2023年2月9日 18時
