. ページ23
「荷物、腕時計！ポケットの中の物を全て机の上のトレイの中に出してから奥に進み、ボディチェックを受けてください」
受付室に入ったジョルノは言われた通りにトレイに鞄を置き、両ポケットに手を突っ込みながら奥の部屋の前で構える刑務官を見る。そこにはしっかりと銃が握られ、いつでも銃撃体勢ができるようだった。
ブッー！！
ジョルノが全ての荷物を預けると、ブザー音がなり奥の部屋へのゲートが開く。
そこには、厳しい表情をした女性が立っていた。
「では、そこに立って。両手を頭の上に」
それにもまた従うと、女性はボディチェックを慎重に始めた。
「奥のゲートをくぐったら、廊下をまっすぐ歩いてください。番号Ｎ-28 ポルポの監房があります。部屋は強化ガラスで遮られていますが、会話はできます。ガラスに触れる事、何か物を渡す事、そして物を貰う事も全て禁止されています。面会時間は15分です」
ボディチェックが終わり、またブザーが鳴ると奥のゲートが開かれる。
「あなたが通った後、ゲートは閉じます。何かあった時は叫んでください」
「牢獄で直接面会するんですか？面会室とかではなく？」
不思議に思うジョルノに女性もまた不思議に答えた。
「あなた、彼を知らないの？」
ポルポがどんな人物なのか。一刻も早く彼に会うべくジョルノは奥の部屋へと足を踏み入れた。
薄暗い廊下
柱の上に装飾された仮面の視線
一言で言うのなら、とても不気味だ。
その雰囲気を感じていると、入って来た扉が大きな音を立てて閉められた。その事にジョルノの緊張をさらに高まらせる。そのせいか、突然光が点った事に少し警戒しながらその場所へと恐る恐る移動したのだった。
その光は照明で、それがあったのは強化ガラスのある監房の中だった。
トイレ、洗面台、冷蔵庫、机、ベッド…と家具だけが置かれ、ジョルノは顔を強化ガラスに近づけ中を覗くがポルポという男はいなかった。
が、その時だった。
「怪我でもしているのかね？その左腕？」
誰もいない監房に声が響くと同時に、ベッドに突然左腕が出現したのだ！否、それはベッドではなかった。ベッドはみるみると人の形へと変わり、そこには巨体な大男がジョルノを見下ろしていた。そう、彼こそが幹部の一人 ポルポである。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 301人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱるめん(プロフ) - お久しぶりです。コメントありがとうございます！これからも応援をよろしくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (
レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります！更新がんばってください！！ (2018年12月5日 16時) (レス) id: 8b8855a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - あ〜良いこと言う!! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるめん(プロフ) - 確かに、助け合いは大切ですね。何かあれば、またお願いします。 (2018年12月2日 23時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - コメ返に追い付けないww (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱるめん | 作成日時：2018年11月30日 20時
