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「君の右腕の指にだけかすかに赤く握った跡がついている。鞄を握ったスジがね…つまり君は、右手だけで今まで鞄を持っていたって事だ。その理由は？」
突然目の前に巨体な大男が現れた事に驚いているが、鋭い観察力と推察力にまたも驚かされるジョルノ。
「まぁ、そうです。右手だけで鞄を持っていました。確かに、左腕を怪我しましたから」
巨体なせいなのか、ポルポは大きな鼻笑いをした。そして、後ろにある冷蔵庫を開くと中身を探り始める。
「羨ましいねぇ、肉体的に無茶ができて。ワインでも飲むかね？」
ポルポは取り出したグラスにワインを注ぎながら、ジョルノに勧める。
「何も渡してはならないし、何ももらってはいけないと言われています」
「ブッフー…言ってるだけだよ。人間とは言ってる事とやってる事とは…」
手に持ったリモンコンを操作すると、冷蔵庫の隣の壁が空き、そこには様々なものが置かれていた。
「違うんだなぁ〜〜。そこが人間の良さであり悪しき所なんだがね…」
様々なものの中には3丁の銃と弾、グレネード弾があった。ここでジョルノは刑務所前でのブチャラティの言葉を理解した。
刑務所を出る必要がないのではなく、出ても出なくても同じ事なんだと。あまり動けそうにないあの巨体では刑務所にいた方が安全だと。
そんなことよりも、どうやってドアからここに入れたのか不思議でしかなかった。
「君の事はあいつから聞いたよ。我々の組織に入りたいんだって？えぇと、ジョルノ・ジョバァーナ君？」
クラッカーに手を伸ばしたポルポは向き直る。
「どれ…それじゃあ"面接試験"を始めようとするかな？」
手に持っていたクラッカー口に運ぶかと思いきや、なんと自分の指までも口の中へと運び、あろうことか、指までも食べているではないか！口端から零れ落ちるポルポの血と指を呑み込む音はとてもおぞましいものだった。
そして、ポルポの奇行に釘付けだったジョルノの耳に別の音が聞こえてきた。
クスッ…クスクスッ…
まるで、今のジョルノを面白がるかのように笑う少女の声が。
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ぱるめん(プロフ) - お久しぶりです。コメントありがとうございます！これからも応援をよろしくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (
レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります！更新がんばってください！！ (2018年12月5日 16時) (レス) id: 8b8855a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - あ〜良いこと言う!! (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるめん(プロフ) - 確かに、助け合いは大切ですね。何かあれば、またお願いします。 (2018年12月2日 23時) (レス) id: 5159b5f555 (このIDを非表示/違反報告)
十音 - コメ返に追い付けないww (2018年12月2日 23時) (レス) id: 75f3298f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱるめん | 作成日時：2018年11月30日 20時
