【〃】 ページ3
(やっべ、かなり寝てた)
夢の中で眠るとはまた不思議な感覚。
画面に目をやると、話は終盤に差し掛かったところだった。
「そこの君」
とハスキーな声が聞こえ、トントンッ、と肩をつつかれる。
(ん?あっ、もしかしてランダム当たった?)
と思いながら振り返ると、ネズさんの姿が闇に紛れて確認出来た。
(あーー!!ネズさん!?ネズさんだうわぁああマジじゃんゲーム画面。暗いはずなのにめっちゃ綺麗に見える)
映像放送中は映画館のように完全に暗くなるので、肩を叩かれた時に暗視の力を分けてもらったとしか思わないと見れないはずなのだ。
「そうですよ。君です。君以外誰がいるのです……席代わって貰えますかね?」
モノホンのネズさんに大興奮しながら、席をお譲りする。
「今そこの非常灯の下の扉は控え室と繋がっているんです。向かえば分かりますよ」
その言葉を聞いた途端、私の身体が勝手に扉の前まで歩き出す。わぁーここら辺明晰夢っぽい(棒)
扉を開けて、中に入ると、目に入ったのはジムリーダー達ではなく、進撃の巨人の皆様だった。
リヴァイ兵長、エレン、ハンジさん、エルヴィン団長、ペトラ、オルオ、エルド、グンタ……
でも、皆固まって動いていない……クロノイドなのかな……?でも私はあまりもの尊さにその場で爆速土下座をかました。
「少しの間ですが、よろしくお願い致します!!!」
気が済むまで土下座でのご挨拶をした後、マジマジとリヴァイ兵長を見つめる。椅子にかけて、脚を組み、静かに本を読んでいる。現実のアトラクションとかで観賞する時と違って、どんなに近付いても怒られない。
「まつ毛なっが。瞳めっちゃ綺麗。肌若すぎん??足ほっそ」
こんな独り言でも、静かなこの部屋の空気は辺りに響かせる。
かなりマジマジと観察したところで、右手側に見つけた低い椅子と机、そしてその机の上にある水色のソーダが気になった。
(憧れた「海」のソーダ。砂浜をイメージしたバニラアイスが浮かんでおり、カラフルなナタデココ?タピオカ?が沈んでいる。ウェルカムドリンクなので飲んでも良い)
私の思考の中で解説してくれる夢の神。明晰夢だからそれも私なのか?
ソーダは苦手だけど、炭酸は強くなかった。というか無かった。ソーダ味のシェーキ。たまにモキュモキュとするのがなんとも楽しい。
「気に入ってくれたかな??ようこそ、控え室へ」
奥の方からハンジさんの声が聞こえた……えっ、クロノイドじゃないの……!?
【〃】→←【リヴァイ】こんな俺でも好きでいてくれるのか【序盤剣盾要素】
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:四尾狐 | 作成日時:2020年11月19日 0時