キャラクターチョコ(ktin.KTside) ページ23
※『ミント味のボールチョコ』の圭人視点です。
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「ほら、可愛くない?」
「あ、かわいい〜」
カフェの隅で、こっそりと2人でデート。
バレンタインだから男女のカップルが多いから、若干目立つかなとも思ったんだけど。
いのちゃんのカッコ、ニット帽で、セーター着てて、女の子に見えなくもないからたぶん大丈夫だと思う。
今日チョイスしたカフェの看板メニューが運ばれてきて、それを見ていのちゃんと2人で感動した。
「おしゃれだね!
すごい素敵!」
「よかった、喜んでもらえて」
運ばれてきたのは、パンケーキの乗ったプレートに、果物がカラフルに盛り付けてあって、プレート自体にもチョコソースでイラストが描かれているもの。
いのちゃんは素敵!と言ってくれて。
予約しといてよかったぁ……。
「ね、もしかしてさぁ、この猫ちゃんときのこっておれのイメージ?(笑)」
「予約するとき指定しといたの、すごくない?」
「すごいけどぉ、きのこは複雑よ」
「だっていのちゃんて髪型もキャラクターみたいでかわいいから」
「ほめてる?」
「ほめてる。
そこもいのちゃんの魅力だよね」
描かれたイラストには、バレンタインらしくハートの他に、猫ときのこを追加してもらっていた。
これはいのちゃんだけの特別なキャラチョコのプレートのつもり。
「さらっと言わないでよ」
「え、でもほんとだし……。
もしかして、気に入らなかった?」
「んー、可愛いから許す!」
いただきます、と丁寧に手を合わせるいのちゃん。
綺麗な手だなぁ。
それに、美味しそうにパンケーキを頬張ってくれるのも、嬉しい。
「うめぇ!!何これすごいよ!!」
「ほんと?よかった!」
「圭人は食べないの?」
「うん、今日はいのちゃんのためだから」
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作者名:りりた | 作成日時:2017年2月14日 4時