くれぐれも内密に(４) ページ11
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｢はぁ……｣
静まり返る家に慣れ、私はリビングで寝そべる。
そこでため息をついたのは、今日のことだ。
……凛月、朔間凛月。
彼が、あの夢ノ咲という学校の生徒会長
天祥院英智の仲介人、ということだ。
何故ここまで知っているのか。
それは全て、この書類に記しているから。
ここまで開示してきて、信頼度は高い。
さらに私に対する『あるメリット』がある。
私はもう一度その書類に目を通した。
書いてあるのは、そのメリットのこと。
『ファッション雑誌｢ふらわーず｣に登載契約』
ファッション雑誌『ふらわーず』とは
私くらいのモデルなら誰でも憧れる
中高生から大人まで人気のファッション雑誌のこと。
私も、小さい頃から夢見ていたが
今の私では到底無理だと諦めていた。
｢天祥院財閥の、芸能関係者のスポンサーが
あの『ふらわーず』なんて考えないよ、普通｣
私の声が反響して、部屋中に響く。
親がいないもんだから、独り言が多くなっている。
これ以上考え込むと、また泣いてしまう。
……それはいかん。
｢どうしようかな……。よし、ひとまず電話しよう｣
こういう時はマネージャーに相談する。
うん、それがいい。それが一番。
……いや、なんでもっと早く気が付かなかったの。
｢もういいよ……、なんでもいいからスマホ｣
自分の情けなさに落胆し、ゴロゴロと回転する。
行儀悪いけど、何度も言うが誰もいない。
一人暮らしみたいなものだからいいのだ。
そうだ、ひとりだ。一人バンザイ。
｢なんて考えてる暇ないな、スマホスマホ……｣
おもむろに立ち上がり、カバンからスマホを出す。
いつもはつむったーとか開くけど
それも今日はあえてスルーして、真っ先に電話。
｢小夜美さんなんて言うかなー……。
書類のこと言ってないし、怒られるかも……｣
またブツブツと呟いて、操作する。
プップップッと規則的な音がして
耳元に当てようとした時だった。
｢あっ！やば……！掛け間違えた！｣
小夜美さんにかけたと思ったのに
まさかの履歴で、小夜美さんの下を押したようだ。
……つまり、ディスプレイに表示されてる名前は
｢い、泉さん？！ど、どうしよう！と、とりあえず切り……｣
『……もしもし』
｢わぁ？！ごごごごめんなさい……！｣
『はぁ？いきなりどうしたの』
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莉緒(プロフ) - すいかさん» 返信遅くなりすいません！コメントありがとうございます！これからも面白いお話が出来るよう、頑張ります！ (2018年11月7日 22時) (
レス) id: 013457e9b7 (このIDを非表示/違反報告)
すいか - 面白いです!! (2018年10月24日 6時) (レス) id: 1cbfe77de4 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 愛姫さん» コメントありがとうございます！これから楽しんでいただけるよう、頑張りますね！ (2018年1月25日 17時) (レス) id: 9db52594cb (このIDを非表示/違反報告)
愛姫 - いつも楽しみに見てます！！これからも頑張ってください！！ (2018年1月25日 13時) (レス) id: 43b6895a40 (このIDを非表示/違反報告)
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