４４、よく生きてたな ページ44
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『ねぇ、おねーちゃん』
……どうしたの、おねーちゃん眠いんだけど。
『おねーちゃんは、さくらだけのおねーちゃんだよね？』
はいはい、そうだよ、それでいいから寝させてよ。
『なんでー？おねーちゃん、今すぐ起きないとさぁ……』
『襲われちゃうよ？』
｢なんでだよ！｣
｢うわっ？！びっくりした……｣
｢えっ？！あぁ、わりぃ……｣
……なんだ、夢か。
いや、夢でいいんだけど。
……いやいやいやいや、ほんとなんだよこの展開。
俺倒れたんだよな？それで……えっ、ここどこ。
まて、落ち着け。落ち着いて考えよう。
俺は胸に手を当て、大きく深呼吸して
ここまで一気に回った思考を閉じる。
それから辺りを見渡し、状況読み込んだ。
パッとみ、ここは保健室のようだ。
今ある記憶を辿れば、理由は何となく分かる。
三毛縞と話してる時に倒れたから運ばれたんだろう。
腕を組んでやっと状況を把握すると、カーテンが開いて
俺の寝ていたベッドに人影が出来た。
｢大丈夫か？A｣
｢あっ、さがみー。さっきの声さがみーか｣
｢保健室だからな〜、一応いるぞ〜｣
いつもと変わらない能天気な話し方。
だが、ちゃんと仕事をこなしている。
テキパキと熱を図ったりしてくれたみたいで
その結果、異常はないと伝えてくれた。
あんなに派手にぶっ倒れたのに異常ないとか
俺の図太さを表してる気がする。
｢そうだ、ここまで運んでくれたやつに礼言っとけよ｣
｢運んでくれたやつ？｣
その話をきいて、心当たりを思い出す。
確か、瀬名が目の前にいて、受け止めてくれて。
ということは、もしかして瀬名が……？
｢残念ながら瀬名ではないぞ｣
｢さがみーはエスパーなの？｣
｢普通に声に出てたからな……？｣
呆れたさがみーは、診断書を置いて
ベッドの横に椅子を持ってきて座る。
｢ま、今ので何となく分かった｣
そう言ってから、ニヤッと笑った。
｢お前の『恋の相手』は瀬名なんだな｣
｢は、はぁ？！なんだよいきなり！｣
｢照れんな照れんな、楽しそうでなによりだ｣
｢ふざけん……っ！｣
横に座るさがみーに前のめりで反論する。
その瞬間、一気に力が抜けて、ベッドに顔を伏せた。
数秒後、ぐぅぅ……と間抜けな音がする。
｢……食ってないのか？｣
｢……間違えて生活費をまんま課金にしたから｣
｢それで所持金ゼロか……？｣
｢よく生きてたな、すげぇ俺｣
｢自分で言うな｣
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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nekosugi - 色んな作品楽しみにしてます！！ (2018年3月29日 18時) (
レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 是非！よろしくお願いします！ (2018年3月28日 1時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 私もせなくん好きですよ！もしよかったら友達になりませんか？ (2018年3月21日 21時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 私は元真緒くんでしたけど、今は瀬名くんです！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 莉緒さんは、あんスタで誰が好きですか？ (2018年3月3日 15時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
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