３３、今更何を ページ33
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｢あっ、Aおそ〜い！｣
女子のように口を尖らせてぶうたれる桜咲。
何故か俺の席に座って、何故かクラスの数人に囲まれてる。
相変わらず対人スキル高ぇなぁと思いつつ、軽く頭を叩く。
｢うみっ？！なにすんのっ！｣
｢それはこっちのセリフだ、何馴染んでんだよ｣
｢べっつに〜？Aには関係ないもーん｣
そう言いながら俺の席を立ち、天祥院背後に回る。
後ろから抱きしめる形になって、｢ねーっ｣なんて言ってやがる。
男じゃなかったら普通にぶっ飛ばしてる自信がある。
｢お前さぁ……、自分が男だってちゃんと言ったんだよな？｣
｢当たり前でしょ、兄貴は心配性だなぁ｣
｢その事実を知った周りを心配してるんだよ
お前のことなんてどうでもいいから｣
｢それは心外｣
桜咲と会話をしながら、自分の席につく。
パッと教室全体が目に入り、首を傾げる。
｢あれ、今授業中だよな？｣
｢そうだよ、正確には自習時間｣
俺の独り言のような質問に、天祥院がこたえる。
どうやら担当の先生が、校外ライブの側近に当たってるらしい。
これなら遅刻もサボりも無かったことになるし
この間に桜咲を送り返せば、一石二鳥だ。
｢桜咲のことなら、僕が一日だけ許可する｣
｢はぁ……、天祥院のショタコンが垣間見れる｣
｢最悪、私が入学すれば万事解決！｣
｢やめろ、俺の胃に穴が開く｣
男子校にいきなり女子(もどき)がいるとか
騒ぎにしかならないと思うんだけど。
｢でも女装アイドルってのもなかなか……ん？｣
喋ってる途中、突然俺を凝視する桜咲。
俺と天祥院は、どうしたのかと間を開ける。
すると桜咲は、自分の首筋を指差し言う。
｢A、そこ、どうしたの？｣
｢ん？なんかついてっか？｣
｢ううん、赤くなってる。なんかに刺された？｣
不思議そうな桜咲と、同じ場所に手をあてがう。
別に痛いわけじゃないし、染みる訳でもないが。
｢ダメだよ〜、アイドルなんだから、体は大事にしないと｣
｢いや、本当に覚えがなくて……｣
記憶を巡らせながら、言われた場所をなぞる。
その瞬間、ついさっきのことが蘇った。
『あいつ』だ、そう思って思い切り瀬名の方わを振り向く。
案の定、瀬名はクスクスと笑って俺を見ていた。
今気づいたのか、とでもいいたげな笑いだ。
あんの変態クソワカメが……！
｢A？｣
｢あ、あぁ、わりぃ、トイレいって確認してくる｣
｢んー、いってらー｣
小さく手を振る桜咲を尻目に、教室を出る。
｢……赤、か｣
物言いたげな桜咲の視線など、気にする余地もなく。
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nekosugi - 色んな作品楽しみにしてます！！ (2018年3月29日 18時) (
レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 是非！よろしくお願いします！ (2018年3月28日 1時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 私もせなくん好きですよ！もしよかったら友達になりませんか？ (2018年3月21日 21時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 私は元真緒くんでしたけど、今は瀬名くんです！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 莉緒さんは、あんスタで誰が好きですか？ (2018年3月3日 15時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
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