２７、意味もわからず ページ27
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｢あっれ？Aくんがいる！珍し！｣
｢おいおい羽風、朝からご挨拶だな｣
｢いやいや、遅刻回数増えるとやばいでしょ｣
｢心配ご無用、なんとかなるっしょ｣
適当に羽風を流して、机に肘をつく。
まぁ、確かに遅刻や欠席が多いとやばい。
羽風に言った通り、前半行ってるから大丈夫だとは思うが。
なんだかんだ、ここまで平穏でいられてるし
留年なんてごめんだ、これ以上のリスクを負ってたまるか。
ただえさえ瀬名にバレているんだ、さっさと卒業して終わらせる。
それが最善策で、最悪のルートなんだろう。
最終的には暴露して、絶縁する可能性だってあるんだ。
そんなことはしたくないのはやまやまけど
だからって事情を説明するほどカタがついてない。
瀬名は今のとこ触れないでくれてるけど
そのうち時が来て、伝わってしまうこともある。
いずれにしても、『SS』までには内面事情を片づけないと。
｢……恋だ愛だに浮かれてる暇はねぇよな｣
昨日はほぼその事しか考えてなかったけどな。
自分の緊張感の無さに呆れ、ため息をつく。
｢大丈夫？｣
それに気づいたのか、隣から声が聞こえて振り向く。
｢平気……ってあれ？羽風、瀬名は？｣
｢遅刻だって、なんか捕まってるみたい｣
｢捕まってるって、ファン？｣
｢じゃない？俺達が向かいに行ったら大騒ぎになることは確か｣
｢ふーん……｣
会話が途切れ、羽風から目線を外す。
すると羽風は、思い出したかのように言う。
｢そうだ！妹ちゃんに聞いてくれた？｣
｢あぁ聞いた聞いた、無理だって｣
｢絶対嘘でしょ！ちゃんと言った？！｣
｢やめろ羽風、揺れる揺れる｣
肩を掴んで前後に振られて、さりげなく抵抗。
こいつの女好きって、多分当分治らない。
｢どうせ余計なことしか言ってないでしょ｣
｢話すらしてねぇから安心しろ｣
｢ほら！やっぱり言ってないんじゃん！｣
めんどくせー……。
早くどっか行かねぇかなこいつ。
戦意喪失気味な俺と対象的な羽風。
なんつーシュールな状況。
馬鹿ならしいことがまた頭に浮かんだ時
｢大変だ！水川、いるか？！｣
騒がしい教室に、一際大声で俺を呼ぶ守沢。
驚いてドアの方を見ると、既に近くに来ている。
｢ど、どうしたんだよ、急に！｣
｢俺もよく分からない、ただ瀬名がお前を呼べと……｣
｢はぁ……？！｣と腑抜けた返答をする。
しかし守沢は、意味のわからない俺の腕を掴んで言った。
｢来ているんだ、あの『金髪美女』が｣
本気で何言ってんだこいつは。
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nekosugi - 色んな作品楽しみにしてます！！ (2018年3月29日 18時) (
レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 是非！よろしくお願いします！ (2018年3月28日 1時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 私もせなくん好きですよ！もしよかったら友達になりませんか？ (2018年3月21日 21時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 私は元真緒くんでしたけど、今は瀬名くんです！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 莉緒さんは、あんスタで誰が好きですか？ (2018年3月3日 15時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
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