２１、変なやつ ページ21
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｢なんだよここ｣
｢ショッピングモール、見ればわかるでしょ｣
｢ふーん……、来たことねぇや｣
興味なさげに言い、鞄を持ち直す。
瀬名に駆り出された俺は、お分かりの通り
学院の近くのショッピングモールに来ていた。
休日ということもあって、人が多く来ていて
今すぐにでも帰りたいという気分になる。
瀬名がいる以上無理な話なんだけど。
｢買い物くらい1人で行けっつの……｣
片手をポケットにしまい込んでつぶやく。
ダラダラと歩いていたせいか、人にぶつかりかける。
それを避けた時、ふらっと足元が浮いた。
｢ちょっと、何してんの｣
｢おっ……と、わりぃ｣
呆れながらも、バランスを崩した俺を支えてくれる。
表情を伺うべく、瀬名の方を向いて返事する……が。
｢……瀬名？｣
瀬名は俺を見ずに、真逆の方を向いている。
声掛けにも返事をせずに、ずっと肩に手を置いたまま。
……別にいいんだけど、違和感しかねぇ。
｢おい瀬名、もういいから手を――――｣
｢決めた、あの店行くよ｣
｢へっ？！あの店ってどこ？！｣
ショッピングモールにまったく縁がないから
どこになんの店があるかわかりゃしない。
キョロキョロしながら瀬名について行くと
片腕の自由が効かなくなり、そちらに目をやる。
いつの間にか手が繋がれていて、スムーズに動けるようになった。
｢あ、ありがと｣
｢別に、服引っ張られるよりましだから｣
前を向きながら言い放つ。
そんな言い方ないだろって、反抗したかったのに
少し赤くなってる横顔を見てしまい、何も言えなくなった。
｢キスは簡単に出来るくせに｣
｢はっ倒されたいのかこのアマ｣
｢その顔で言われても｣
｢……チョーうざい｣
指が絡んで繋がれた、俗に言う恋人繋ぎ。
それから伝わる瀬名の体温が、妙に暖かくて。
｢……ばーか｣
恥ずかしい気持ちを隠して、小さく言ってみた。
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nekosugi - 色んな作品楽しみにしてます！！ (2018年3月29日 18時) (
レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 是非！よろしくお願いします！ (2018年3月28日 1時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 私もせなくん好きですよ！もしよかったら友達になりませんか？ (2018年3月21日 21時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 私は元真緒くんでしたけど、今は瀬名くんです！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 莉緒さんは、あんスタで誰が好きですか？ (2018年3月3日 15時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
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