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三人組は口に笑みを浮かべている。
一松は怪我をしていた血も流れている。

__一松!!




かっと頭に血が上るのを感じ、走り出そうとする。が、花本Aに腕を掴まれてそれを憚られた。





「_んだよ、離せよ」

「あれ貴方の弟?
 何事も暴力で解決しようとするのは得策じゃないわ。馬鹿のやり方よ」

「ふざけんな!助けんだよ、離せよ!
 警察呼びましょうとか言うんじゃねぇだろうな!あぁ?!」





三人組は、夢中なのだろうか。
俺たちがいることに気づいていないようだった。



一松は一応抵抗しているが、多勢に無勢。まるで歯が立っていない。





「警察待ってる時間がないということぐらい分かるわよ」

「じゃあどうしろって言うんだよ!」




花本Aはこれだから馬鹿は…。とため息交じりにそう言い、鞄から水の入ったペットボトルとスマホを取り出す。



何する気だ?そう聞く前に、花本Aはもう次の行動を起こしていた。
ペットボトルの蓋を開け、暢気に水分補給か?と思った矢先。


コイツは思いっきりペットボトルをその三人組に向かって投げつけたのだった。







宙を舞うペットボトルは水を零しながらも、三人組の一人の頭にクリーンヒット。




「いてーな!って、冷て…!
 てめ、なにしやがるクソ女!」





三人組は一斉にこちらをみる。
花本Aは一切顔色を変えずいつの間にかスマホを構えていた。






「『東京都私立B高校の生徒が暴力事件を起こしていたところ目撃した件について
 ♯東京都私立B高校 ♯拡散希望』」


器用にスマホを操作した花本Aは、今流行りのマツッターを開いている。
まさかコイツ、ネットに拡散するつもりか?



三人組の男の顔は青ざめている。
くそ頭いいエリート高校の制服を身に纏っている。


いやでも、早期解決にはつながらない…。







「さて、マツッターにアップしよ。あ、やば、見つかっちゃったよ」



とぼけたようにそう言うと、花本Aは駆け出した。




「あ、あの女捕まえねーと!」

「やべぇ!あいつマツッターにアップするつもりだよ」

「捕まえろ!はやくスマホ奪え!」









俺なんかに目もくれず、三人組は花本Aの後を追っかけてしまった。
一松は壁にもたれてぐったりしている。





__あいつ、おとりになったってか?ざけんなよ...!
足遅いくせに!てか、この方法のほうが馬鹿だろ!








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さっきゅん - 面白いです!更新待ってます! (2018年2月12日 9時) (レス) id: eda7096c6e (このIDを非表示/違反報告)
!! - おそ松さんは特に好きでは有りませんが面白そうで続きが気になってしまいます。僭越ながら読ませていただきますね。なんか上から目線っぽくてすみません。 (2018年2月5日 0時) (レス) id: b5ffa42208 (このIDを非表示/違反報告)
青歌 - うおぉ!まま松さんの新作だ!楽しみが一つ増えてしまった…笑がんばってください!! (2018年2月2日 23時) (レス) id: fb0e3e82b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まま松 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年2月2日 21時

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