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「あ、副長!!やっと帰ってきた!」


「なんだ、待ってたのかお前ら」


「待ってたというか…局長帰って来るまで見張っとけって言われまして」


「そうか…」


「あの、大丈夫ですか?…Aさん泥酔してるみたいですけど」


「あァ…心配いらねェ、俺が面倒見る
もう戻って良いぞ。近藤さんにゃ自分で会ってくる」






戻って行った隊士を確認して、局長室に向かった。







「近藤さん、俺だ」



「やっと来たか…入れ」





声のトーンから相当怒っているだろうと踏んで恐る恐る部屋の扉を空ける。






「誰かと思えばどこぞのバカップルじゃありやせんかィ。おかえりなせェ」


「総悟、お前なんで…」



そんな中テレビからはピコピコと音が流れてきた。
よく見れば2人の手元にはコントローラー、テレビでは激しく戦うキャラクターが映されていた。



「ちょっと待ってくれ、もうすぐボス戦終わるから」


「あ、近藤さん俺死にやした」


「えっ!?嘘、ちょっ、あ…」



画面にはloseと大きく文字が浮かんでいた。

コントローラーを置いてまあ座れ、と言われようやく眠りに入りそうなAを寝かせることが出来た。



「アンタ、明日仕事だろ…」


「何言ってんですかィ、俺ら明日は非番でさァ」


「俺ら…って、……そういやそうだったか…」


「これだから仕事バカは」


「俺を仕事バカにさせたのは誰だコラ」


「そんなことより!
こんな時間までA連れてどこいってたんだ」



近藤さんがムスッとして腕を組んだ。



「かぶき町に飲みに…連れていったつーか、連れていかれたっつーか…とにかく心配かけさせて悪かった」


「怪我さえなければ口出しはせんが…身体に障ったらどうするんだ、全く」


「んで、Aさんは酒食らってそのザマですかィ」




気付けば隣で横になったAの頭に無意識に手が伸びて撫でていた。





「そういや…今後のAさんの事についても話しておきたくてな」


「今後の、か…」




確かに吉原の事件での首謀者は結局取り押さえられず逃亡したまま。Aが仕える将軍家のボンボンも今は意識不明で戻る仕事場もなくなったわけだ。



「今回の事件は飯田を取り押さえられたおかげでAに責任はいかなかったみたいだが…

このまま首謀者の清河を取り逃してまた何かやられちゃいよいよAの首が危ねェよ。」

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設定タグ:真選組 , 土方十四郎 , 銀魂   
作品ジャンル:アニメ
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阿呆代表の神(プロフ) - なんやねんこの凄い作品は。有料でも良いくらい素晴らしい作品。 (2021年3月9日 21時) (レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです( ; ; )更新頑張ってくださいーー! (2021年2月1日 1時) (レス) id: e52e19fe2f (このIDを非表示/違反報告)
れんか - めっちゃ面白い(笑)更新頑張ってください! (2021年1月29日 11時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちーずなん | 作成日時:2021年1月28日 23時

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