94line…？ ② (ページ5)

今日:12 hit、昨日:2 hit、合計:287,555 hit

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事務所に着いて直ぐに発声をはじめる。

相変わらずジミナの声はぐんとのびて僕の中にまで入ってくるみたいだ。

かっこよくドスの効いた低い声も出す機会が多かったけど、今度のアルバムのテーマは本当にジミナに合ってると思う。

高音の伸びがものすごく響く構成だし、歌詞も少し物悲しい所があってジミンの歌ってるところを聞いてたらこっちが泣きそうになる。

昨日ユンギヒョンにそう言ったら作ったのお前だろ、って鼻で笑われた。

うんそうだよ、それはわかってるんだけどさぁ…。

聞けば聞くほどにしっくりくる。

今まで無かった歌って言うのが嘘みたいだ。

ずっとずっと昔から、僕らが歌うためだけに用意されてたんじゃないのって、僕はただ見つけただけなんじゃないのって思うくらい。

音を流して軽く歌ったジミナの、どうかな、ってちょっと恥ずかしそうな笑顔に全力で親指を突き出して最高、って頷く。

昨日の不安そうな顔が嘘みたいに、ちょっと赤みが戻ってきた頬を見て安心。

最近いっぱい無理してたみたいだからもうちょっともちもちしてくれたらなんか嬉しいなぁ。

……もちもちとかいったらジミナ怒るから言わないけど。

テヒョンがジミンのことを餅って書いてたのは秘密にしとこうと思う。

日が昇ってきて窓から事務所に入ってくるいつものバンがみえた。

今日も一日が始まる。

ジミナと顔を見合わせて笑って、よし、今日もarmyのために歌うぞって

2人で拳をにぎりしめた。