姉という存在。2【WT】

私のできること ページ27

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第二次大規模侵攻が終わり、2週間。
メガネくんがテレビに出てからというものボーダーはますます力をつけていた。


「姉さんこれ、着替え」

『ありがとう！』


そんな私ももう体は十分回復し、動きたくでうずうずしている。


「俺はもう、ボーダーに行くから姉さん大人しくしててね」

『わかってるよ』


秀次のシスコンぶりもますます増してきている…気がする


「…あら！秀次ったらこれ大事な資料なんじゃない？」

『え、どれどれ』


秀次が家を出て少し、母が秀次の忘れ物に気づく。


『これ、親の同意書のやつじゃ…』

「大変じゃない！届けないと。あらやだお母さん仕事だった…」

『じゃあ私が届けるよ、ボーダーに行けばいいんだよね』

「そうね、そうしてもらおうかしら！」

『まかせて！』


と、言ったものの…ボーダー本部ってどう届ければいいんだ？
関係者以外立ち入り禁止だろうし

秀次に連絡しても繋がらない…会議だろうか。



『はあ、どうしよう』


と、ボーダー警戒区域まで来てしまった。
誰か来てくれたら届けられるんだけどな〜


『はあ…』


ため息が止まらない私に誰かが声をかける。


「えっと、どうかしました？」

『…あ』


そこにはなんと主人公がいた。


「あ、あなたは…どこかで会ったことありますか？」

『い、いやないと思い…ます。』

「そうですか…えっと」


メガネくんと会った時はフードを被っていたから気づかれていないはず。


「ここは警戒区域に近いです。離れた方が身のためですよ」

『す、すみません。ボーダーに知り合いがいて、忘れ物を届けに…』

「え！知り合いですか？」

『はい』


そこで、三雲はあることに気づく。この人三輪先輩に似ているな、と。


「本部に掛け合ってみますね」

『ありがとうございます！』


ついつい主人公の前だと敬語になってしまう。


「本部に確認取れました、えっと誰の知り合いでしょうか？」

『み、三輪秀次です』

｢三輪先輩…(やっぱり、)｣

『いつもお世話になります。三輪の姉です』

「お姉さんでしたか。僕は三雲修と言います。」


お互いにペコペコし合う。


「確認取れました、三輪先輩は今手が離せないそうです。中でお待ち頂いてもよろしいですか？」

『はい！待ちます』

「分かりました、それでは中へ」


こうして、メガネくんと共にボーダー本部へ



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