姉という存在。2【WT】

それから5 ページ22

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１週間が過ぎ、ついに外出の許可がでた。
しかしまだ本部の人(城戸さん達)は私のことを不審に思っているらしい。


迅さんからは「玉狛に来る？」なんて言われ、
『秀次が怒るから無理です』と笑いながら断った。


これから私はどうなるのだろうか。
原作では出てこないキャラ。死んだキャラ。


原作に関わっていいのだろうか。まあもう遅いけど…



『…はあ』


色々考えてため息が出る。


「姉さん疲れてる？大丈夫？」


『うん！全然大丈夫』


疑いの目で見てくる秀次にバレないように笑顔で答える。


｢不安だろうけど俺がいるから」

『頼もしい！』


胸きゅんセリフを言い捨て前を歩く秀次。


そう今は、実家に向かっている。
前住んでいた家は第一次大規模侵攻で壊されたらしいので、新しい住まいだ。


「…姉さん本当にボーダーに入る気？」

『んー。まだ考え中』

「そっか…」


ボーダーにはスカウトされたものの、迅さんが言う「いい未来が待ってる！」ってやつは信用できるのか、果たして。


『…(まあ前世では秀次の次に迅さん推してたし、信用はしてるけど)』

「…姉さんついたよ」


しばらく歩くとそこには、新しい家


『ここが…』

「俺は基地にいることが多いからたまにしか帰ってない」

『…ちゃんと毎日ご飯食べてる？』

「急にどうした…食べてるよ」

『ふーーーーん』

「なんだよ、食べてるよ」


なんて話していたら


「A…っ！？A！！あなたAが帰ってきたわ！」

「Aー！会いたかったぞ…っ！おかえり！！」


両親がいた。


…よかった、どっちも亡くなってない。
自然と涙が溢れ出る
これまで育ててくれた親だ、泣くに決まってる。


『2人ともっ、ごめん。ただいま…っ！』

「…姉さん。おかえり」


私の目を見ていう秀次。


『…っただいま』




…帰ってきた。本当に帰ってこれた。




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