検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:76,538 hit

twenty one. ページ22

放課後、"誘おう"なんて言っていたが、あまりの忙しさに2人きりになるタイミングなんてなかった。

それどころか、男女で分かれてて作業することがほとんどで、2人きり以前に顔を見ることすらできなかった。


やっと仕事を終えたと思ったら時計は6時を指していて、空は綺麗なオレンジ色に染まっていた。

荷物を置いていた3年生の教室に戻ると、半分くらい荷物が減っていた。
きっと男子陣はもう解散したんだろう。

結局二人きりになれず、誘えずじまいで終わってしまった。

女子陣も解散し、トボトボと昇降口へ向かうと、


『…え?』


片足をまげ、下駄箱に寄りかかりながらスマホをいじっている坂田がそこにいた。

私に気づくと、顔を上げ、「おつかれ。」と優しく微笑んだ。

予想外の出来事に情報処理がおいつかない。

あわあわしていると、「何しとんの」なんて笑われた。


坂「一緒に帰らん、?」


少し照れくさそうに視線を落としながら彼は言った。


『う、ん。』









いわなきゃ、いわなきゃ。
そう思ってはいるが、なかなか切り出せない。

坂田も黙っているから余計に気まずい。


「『あのさ、』」


勇気を振り絞って切り出した声は、同じく話を切り出そうとした坂田の声と見事にかぶってしまった。


坂「あ、わるい、先ええよ。」

『あ、こっちも、先、どうぞ。』


お互い譲り合ってしまって、また気まずい空気が流れる。


坂「あ、じゃあ、あの、」


そう言って坂田が口を開いた。


坂「ジンクスって、知っとる?」

twenty two.→←twenty.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (132 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
264人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ゆっこさん» 最後までありがとうございます!青春良いですよね〜!部活メイン恋愛ありですね!が、頑張ってみます! (2020年5月4日 8時) (レス) id: 6199f933f2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Aliceさん» もちろん覚えてますよ〜!!すごく嬉しかったです! ええ読み直しまでしてくださってるなんて、、ほんとに嬉しい限りです(><) 頑張りたいと思います! (2020年5月4日 8時) (レス) id: 6199f933f2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 希さん» 匂わせ回収させていただきます!笑 (2020年5月4日 8時) (レス) id: 6199f933f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - コメント失礼します、完結おめでとうございます!やっぱ青春っていいですね…。リクエストで、部活がメインで恋愛要素もちょくちょく入れてくるような小説がみてみたいです!こんなのネタになるかどうかわかりませんが、書いてもらえるとめっちゃうれしいです! (2020年5月3日 23時) (レス) id: e1ca89b04e (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 翠さん» お、覚えていらっしゃるんですか!!?う、嬉しいです(´;ω;`) リクエスト了解ありがとうございます!翠様の思うラブラブ感で大丈夫ですよ!もう既に今までのでキュンキュンしてもう一度読み返してる所なので← (2020年5月3日 23時) (レス) id: 9ab20d91b2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年4月26日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。