赤司 1 ページ4
＊
「ここの計算ってどうすればいいんだっけ」
「ああ、ここはね、この公式は使えないから…」
長袖から半袖へと衣替えが始まろうとしている季節
昼間は人が密集していて蒸し暑かったが
放課後の教室は2人だけなので昼間に比べたらまだマシだ
暑いことに変わりはないが。
中間考査1週間前に差し掛かった今、
部活は活動していないので校内は閑散としている
集中して勉強するにはいい環境だ
私は成績優秀(すぎる)彼氏、その名も
赤司征十郎に勉強を教えてもらっていた
私も勉強はそこそこできる方だが
征にはとても及ばない
苦手な数学を自分にしては長時間頑張ったため
少し休憩しようと思い、背伸びした
「んーっ、疲れた！！！！」
「お疲れ様、少し席をはずすよ」
「おっけー、待ってるねー」
待ってる間、特にすることもないので
ノートに落書きしていた
「スラッと自分の気持ちが言えればなあ…」
顔文字の横に吹き出しを書き、その中に
「征、好きだよ」なんてベタな言葉を書き込む
「何書いてんの自分...早く帰ってくる前に消さなくちゃ」
「もう帰ってきてるよ」
「わあああ！！」
ものすごく驚いたものの
一瞬でささっと手元を隠し後ろを振り返る
「前だよ」
ふふっ、と征は綺麗に笑ってから
何書いてたの？と言いながらこっちに近づいてきた
やばいやばいやばい
たぶんばれてるんだろうけど
私は必死に隠し通す
「な、んにも書いてないよー？」
「じゃあその手をのけようか？」
「んんん、なんの事かお姉ちゃんさっぱりわかんないなー？」
征にとっては楽しい言い合いも
私にとってはなんにも楽しくない
これを見られた日には…
考えたくもない
ていうか征は私が何を書いたのか絶対わかってる
分かってて聞いてくるんだから質が悪い
なんて思っていたらいつのまにか征の顔が近づいて
口と口が当たりそうな距離で止まる
途端真っ赤になる私を見て、征は楽しそうにしている
…余裕あるのがなんだかむかつく
仕返ししよう、などと心の中で思うが
今のこの状況をどうにかしないと…
「A、」
すると突然私の名前を耳元で優しく呼び
それによって手の力が抜けて
必死に隠していたノートはあっさりと
征の手へと渡った
…終わった
「ものすごくいまさらなんだけどいつからいたの」
「スラッと自分の気持ちが、のところから」
「あああ…それ結構最初の方じゃん…」
「さて、Aはいったい何を書いたのかな？」
「もういっそ殺してください」
＊
(文字数
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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しーか(プロフ) - ミユさん» おおお、ありがとうございます…！！閲覧、コメありがとう…！！！よし、書きます← ほんとにありがとうございました！！続編、お楽しみに！笑 (2014年6月23日 16時) (
レス) id: d8976303d4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´ω｀*)ｼﾘｰｽﾞ読みたいです。森山先輩とか伊月先輩とか(//∇//)楽しみにしてます。 (2014年6月23日 1時) (レス) id: 1a71bcfade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しーか | 作成日時：2014年5月11日 22時
