青峰 1 ページ12
＊
「もういい」
そう言って雨の中遠ざかっていく
背中を見て俺はーー
__________
話は数日前に遡る
バスケ馬鹿(ザリ峰)と喧嘩した
最近バスケばっかで全然構ってくれなくて、
寂しくなったあたしは
「あたしとバスケどっちが好きなの」
なんてありきたりな言葉をぶつけた
選べない事なんて誰よりも分かってるのに
そう聞いたあたしは卑怯だ
案の定返事は返ってこずに、
「もういい」とだけ残して雨の中
走って家まで帰った
そして翌日、寝覚めが悪く
なんだか肌寒かったので体温を
測ってみると
「38度…？あたし、風邪ひいたの？」
(なにこのありきたりな展開)
昨日帰ってきてからお風呂入らなかったもんね…
そりゃ風邪ひくか…
できれば休みたいけど
ここで学校休むと、大輝から
逃げたみたいになる
それはなんだか癪だなあ
まあ単位が危ないから行くけど
1回でも休んだら授業ついていけないし…
運動しなければ大丈夫だろう、たぶん
頑張れ自分！
自分にエールを送りながら
リビングへと向かい、
学校に行く用意を始めた
__________
大輝と違うクラスで良かったと心底思う
合わせる顔ないし、気まずい
学校についた時点でもうすでに
あたしは死にそうになってた
(あ、これ絶対熱上がってるわ…)
帰ろうかとも思ったが本気で単位が…なので
授業を受けることにする
教室につき、ふー、と息をつく
自分の席について寝ようとした瞬間
「Aーっ！！おはよー！！！
あれ、なんだか元気ないね風邪引いた？？」
いつも一緒にいる子が声をかけてきた
…正直今そのテンションにはのれない
「風邪ひいちゃった、でも大丈夫！
すぐ治るよ」
「んー、全然大丈夫には見えないけど…
無理しないでね？」
「うん、ありがとう」
これ以上上がらないで
そう心の中で唱えた
.
「いやー、化学の実験おもしろかった！
ガスバーナーってあんなとこまで分解
できるんだね、知らなかった」
「あたしも、知らなかった…」
そろそろ、やばい
足元が覚束なくなってきた
「顔、赤いししんどそうだよ、
保健室行こう？」
「やだ、悪化したらいく」
「もう悪化してるから！」
「してな」
してない、そう最後まで言えなかった
自分の足につまづいた
いつもならすぐに体制を立て直せるが
今は風邪をひいて意識も朦朧としている
あたしは目の前に迫ってくる廊下と、
誰かが自分の名前を呼ぶ声を最後に
気を失った
＊
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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しーか(プロフ) - ミユさん» おおお、ありがとうございます…！！閲覧、コメありがとう…！！！よし、書きます← ほんとにありがとうございました！！続編、お楽しみに！笑 (2014年6月23日 16時) (
レス) id: d8976303d4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´ω｀*)ｼﾘｰｽﾞ読みたいです。森山先輩とか伊月先輩とか(//∇//)楽しみにしてます。 (2014年6月23日 1時) (レス) id: 1a71bcfade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しーか | 作成日時：2014年5月11日 22時
