幼女が求婚されて困ってます！ (ページ30)

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28.友達付き合いページ30

学秀side～

世良「あんた、転校初日から寝るから変わった奴だと思ったけど、頭いいんだな。」

昼休みになり、突然隣の席の女子に話しかけられた。

確か世良さんだったか。

馴れ合いなんて、はなからするつもりなんてない。

僕がここに来た理由は母さんを救う為。

そう、思い無視をしようかと思ったが……

“友達は大切にね”

昔、母さんに言われた事を思い出した。

学秀「知ってた内容だし、体調が悪かったんだよ。」

そう伝えれば、彼女は納得したようだった。

園子「ねぇ浅野君！

転校初日なんだし、私達が学校内を案内してあげる！！」

今度は同じクラスの鈴木さんと毛利さんに話し掛けられた。

校内図なんて既に頭に入っていた。

だが善意ある申し出に対して邪険に扱い、後で面倒な事になるのは避けたい為、僕はその申し出を受ける事にした。

学秀「じゃあ、お願いするよ。」

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校内を見て終わり、最後に売店に案内された僕はサンドイッチと飲み物を買い、教室に戻る途中、話しかけられた。

蘭「私ね、実は最初に浅野君を見た時に、どこかで会った様な気がしてたんだけど……気の所為だったみたい。

だって、今日初めて会うのにね。」

確かにそれは、あり得ない事だ。

だが、何故か気になる発言だった。

そう、彼女の言う“僕”と言う存在は、言わずもがなあの父親(怪物)の事なんだから。

学秀「それはきっと、僕がこの世で最も敵視する存在かもしれない……」

蘭「えっ？」

学秀「ごめん、変な事言ったね。

忘れてくれ。」

園子「あっ、そうだ！

来週授業の一環で、東都防災センターに行くんだけど、良かったら一緒の班にならない？」

学秀「僕は別に構わないが……君達が良ければお願いするよ。」

世良「そうそう、その防災センターの見学に行く時にさ、帝丹小学校の子達と一緒になるみたいなんだよなぁ～。

コナン君来るよなぁ～」

蘭「うん、行くって言ってたよ。」

学秀「帝丹小学校……」

確か母さんが通ってる学校だ。

と言う事は、その日は父に邪魔されずに、母さんと一緒に居られる。

そう思うと、この生活も悪くはないと思えて来た。