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27.大切な人 ページ29

学秀side〜


今日から帝丹高校に通う事になった。



これも自称神の能力の影響で、可能な事らしい。


自称神が言うに、僕と言う存在をこの世界にトリップさせたと言っていた。


赤羽の友人にこう言うネタが好きそうな奴がいたが……


まあ、細かい事は気にしない。



因みに僕一人なら、途中から世界を移す事は可能らしい。


そのおかげか、僕は前の世界と変わらない年齢だ。



そして登校してそうそう、帝丹高校の授業を目の当たりにした僕は、即刻睡眠学習をする事に決めた。



元々高等課程の学習は既に終了しており、大学受験の勉強もほぼ終わらせていた僕にとっては、退屈な時間だったからだった。



机に顔を伏せて、目を閉じる。





はぁ、母さんに会いたい……




母さん、体が小さくなってより一層可愛いくなっていた。



実は僕の初恋は母さんだったと言うのは、ここだけの話しにしておく。



大人の時の母さんは、美人で見た目以上に若く見えて、可憐な存在だった。



そんな母さんは、小学生の時に父に代わって僕の為にと休日にはよく二人だけで遊園地や水族館、映画館にも連れて行ってくれたのを覚えている。



“子供らしい事をしてあげたいの”



よくそんな事を言っていた。




母さんと過ごす時間は、当時の僕が唯一気の抜ける時間だった。



それ以外は全てを学習に注ぎ込んだ。



小学生の時から既に父さんから、強者になる為の教育を叩き込まれ、弱者は蹴落とし、常に自分が強くあれと教えられて来た。


あらゆる強さを学べと、完璧を求められて。




だから、母さんは僕にとって唯一心を許せる人だった。



そう、僕が唯一子供(弱み)を見せれる人だったんだ。

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翡翠(プロフ) - 更新大変だと思いますが身体に気をつけて頑張ってください (2020年4月17日 7時) (レス) id: 3260124100 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月22日 19時

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