幼女が求婚されて困ってます！ (ページ28)

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26.久しぶりの学校ページ28

學峯に車に乗せられて、久しぶりに学校に向かう。

そんな車内の中で、私は夫に先程の事について、話し始めた。

『学秀に対して冷たくないか？』

學峯「君ね、もう少し緊張感を持ちなさい。

私が来なかったら、どうなってたか。」

『それは、その……』

學峯「君はね、恐ろしいくらいに周りに影響を与えるんだよ。」

はぁ、また始まった。

學峯の長い長い説教が。

私の体質が特殊だからと言う理由で、耳にタコが出来るくらい、聞き飽きたと言うのに。

學峯「それと、学秀が何を企んでいるか分かるまでは、油断しない事だ。」

『企むとは、どういう事だ？

お前、自分の息子を何か疑っているのか？』

學峯「息子だからと言って油断は出来ない。

学秀の目的が何か分からない上に、君が触手を持っている事も彼は知っているんだ。」

『それは……』

學峯「だからたとえ息子だとしても、油断はしない事。

分かったね？」

『ああ……肝に銘じておく。』

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校門近くの道路脇に車を路駐させ、そのまま學峯に連れられて久しぶりに登校した。

職員室に着くと、目を潤ませて再開を祝う小林に抱きしめられた。

小林「良かった……また誘拐されたって聞いたから……もう、ずっと心配していたのよ！！」

『その説はすまなかったな。

もう、私は平気だぞ小林。

今日から復帰するので、宜しく頼む。』

學峯「では、またお願いします。

放課後、迎えに来ますので。」

小林「はい、分かりました。」

去って行く學峯を確認し、私は授業が始まるまでは、職員室の小林の隣に座って待つことにした。

学校の中で一番信頼出来る先生であると、學峯は小林を評価していた。

同じ教職側からの意見だそうだが。

小林「あっ、そうだった……

来週、社会科見学で東都防災センターに行くの。

お知らせは以前浅野さんに渡していたんだけど、知っているかしら？」

『えっと……』

小林「あっ、色々あったものね……ごめんなさい。

とりあえず、出席を確認したいから、放課後浅野さんにも聞きましょう。」

『そうだな。

私はおもしろそうだから、参加したいが。』

小林「本当！！

それは先生嬉しいわ。

実は、高等部のお兄さんやお姉さん達も一緒だから、楽しいと思うわよ。」

『……高等部か。』

と言う事は……

息子と一緒に社会科見学！！？

ああ、何か嫌な予感がして来た。