出来妹×駄目妹！【暗殺教室】

出来妹 ページ2

椚ヶ丘学園中等部



杏子色の長い髪を風に靡かせて、廊下を歩く女子生徒。



その姿はキラキラと輝いて美しい。




そんな彼女はすれ違った生徒に会釈をして





「おはようございます。」




声をかけて、微笑む。




まるで、天使が微笑んでいるかの様に。



その笑顔は、美しく可憐であった。






「お、おはようございます、浅野さん！」





それからまた彼女は廊下を歩く。






「きゃあ！

浅野さんだわ！」




「今日も綺麗だよな、浅野さん。」




才色兼備、品行方正、成績優秀、スポーツ万能。



彼女を知らない者はこの学校にはいない。



彼女はこの学園の理事長の娘であり





「あ、兄さん！」




「A。」




そして、生徒会長浅野学秀の妹なのだ。




「兄さん、生徒会の集まりは終わったの？」





「ああ。

１時間目は数学だったな。」



「うん。」




廊下で話す二人の姿は、絵になる。


そんな二人をこの目に焼き付けようと集まるギャラリー。




だが、周りの者達は知らない。




彼女の裏の顔を


いや、真の顔を

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