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第5話 ページ7

まふまふside


そらる「それにお前は、あの子を見捨てるのか?」


見捨てる…

そんなことは出来ない

幾ら人間じゃなくても、命の危険に晒されようとも、決して見捨てることが出来ない

良心というのもあるけど、僕はあの子の辛さを多少なりとも分かってあげているつもりだ

人に裏切られて、信じれなくなり、さらに孤独感という名の恐怖が全身を襲ってくる

あの子は僕と似ている

どこがって聞かれたら答えにくい

でも似ているんだ

あの子は僕よりも辛い過去を背負ってきている

僕には、周りに助けてくれる人がいたし、音楽にも出会えた

けどあの子には居なかった

ずっと実験をされ続け、様子から見るにお風呂とかご飯さえもままならなかったんだと思う

それに加えずっと一人だけで生きてきた

頼れる人も居なければ、僕みたいに何かに出会うこともなかった

そんな軽い気持ちでって思うかもしれない

でもやっぱり、どこか似ているんだ

だから放っておけない

放っておけないけど、それと同時に分からないことだらけだ

素性だって知らないし、どうすればいいのかも分からない

もしもリスナーに見つかったら?

自分で言うのもなんだけど、僕もそらるさんも結構人気がある

その中であの子と一緒にいる所を見られたら?

間違いなく炎上するだろう

彼女か?実はロリコンだった?

そんな印象を植え付けられたら元も子もない

最低だ、見損なった

次第にファンは減っていき、最終的にはBad Endだ

そんなことにはなりたくない

でも助けたい

天秤にかけるとやはり保身に傾いてしまう

これを、世間一般で自己中と言うのだろうか

そらるさんはどう思っているんだ?

そんなの聞かなくてもわかる

ずっと傍にいたんだから

そらるさんは優しい

だから、天秤にかけるとしたら僅かに助ける方へと傾くと思う

生憎、過去のこともあってか僕の心はそんなに綺麗じゃない

やはり自分の保身へと走ってしまう

そんな僕は、最低な人なのだろうか

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作者名:闇猫少女 | 作成日時:2017年10月2日 16時

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