従者と皇子の恋って、許されますか…？【練紅覇】

魔法導師同士の対決 ページ14

ジュダル｢ハッ……やるな、A｣


｢煌帝国の皇子の従者をやる以上、強くなくては務まりませんからね｣



私は仕事を終えて一休みしているとジュダル様に魔法の対決をしろと挑まれたので引き受ける事にした


マグノシュタット学院で魔法の勉強をした際に私はかなり優秀な成績を残したらしくマグノシュタットでの魔法の試験、イクティヤールで使われる結界魔法の使い方を教えてもらったのでその結界を使用し、対決している


でないと、城が壊れてしまうから




ジュダル｢…にしてもこの結界って便利だな。魔法の攻撃の威力がこの結界の中にしか効力がないとか…｣


｢まぁ…そうですね。今回これを使ったのは全力で闘いたい神官様の要望を私なり叶えようとしての配慮ですので｣


ジュダル｢わーってるよ。この結界内だとどれだけ高出力の魔法を使っても外に影響はねぇから紅炎とかも目を瞑ってくれるだろ｣




なんて会話しながらも絶えず魔法の攻防は続いている


私が無尽蔵の魔力(マゴイ)を有するマギであるジュダル様と対等に闘えているのは人体実験で増やされたルフの加護を受けるマギとほぼほぼ同じくらいの魔力量があるからだ


まぁ、私はマギではないので魔力にも限界があり魔力切れとかをする可能性もあるのだけれど



ジュダル｢…で？お前が結構前から模索中の防壁魔法を攻撃技にする魔法の命令式は出来てんのか？｣


｢ある程度までなら。…まだ完成ではないですけど｣


ジュダル｢へぇ。…なら、やってみせろよ｣



そう言って挑発的に笑うジュダル様。…まだ完成はしていませんが……いいでしょう



｢わかりました｣



私の防壁魔法からは八つ首の龍のようなモノが生えそれでジュダル様を攻撃する


ただ、未完成なのでこの攻撃は数秒しかもたなかった



ジュダル｢……すっげ……こんな魔法発想するとか…やっぱスゲェ奴だな、Aは｣


｢そうですか？…でも、未完成だとダメですね…｣



ジュダル様は感嘆の声を上げるが私は少し溜息をつき俯く


今よりももっと。もっと頑張らなくては煌帝国の役に立てなくなってしまうから

あれから数十分後→←紅覇様(悠那side)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す