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何を考えたのか、Aが留三郎の耳に息をふきかけたのだ。
留三郎「うわーーーーーー!!!!」
「「「!?!?」」」
『あら、留三郎ってば元気ね♡』
さっきまで腹痛で元気をなくしていたはずのAに何があったのか、急に悪戯心が発揮しだし留三郎の耳に息をふきかけたのだ。
しかも忍務中だと言うのに小さな子供のお遊び気分であり、留三郎が声を出したことによって
二人にバレてしまったのだ。
「な、何者だ!!?」
「曲者よ!!」
仙蔵「まずい!逃げろ!」
城主とその妻にバレた五六年生は、家来達が来る前に撤退した。
この時、Aだけは笑顔になりながら留三郎におぶられていた。
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留三郎「おいA!何故あんなことをした!」
『ん?留三郎揶揄うと面白いんだよねぇ』
留三郎「はぁ!?なにを言ってるんだ忍務中だぞ!?」
伊作「わかるぅ、留三郎って反応面白いんだよねぇ」
小平太「たしかにな!特に一年生の頃は…」
留三郎「だあっ!お前ら黙れ黙れ!」
話せば出るわ出るわ留三郎の面白い話は、周りを呆れさせる。
何故か伊作と小平太まで留三郎をからかいだしたので、五年生達は不安になってしまった。こんな先輩達と忍務をやって行けるのか…と。
『こっからは一人で歩くわ』
長次「…もう大丈夫なのか?」
『…うん』
うん
その一言が何故か心にグサッとくる。
いつものAとは違う雰囲気な為に、皆がドキッとした。
『留三郎からかってたら元気になってきたしね☆』
留三郎「お前、俺の事バカにしてるだろ!」
仙蔵「おや?留三郎が馬鹿なのは元々だろう?」
留三郎「仙蔵〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
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