休学復帰のくのたま先輩【RKRN】

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その後、話をするまえにAが向かったのは学園長の庵。

復学すると報告するだけなのになぜか六年生達まで着いてきている。そしてまだ混乱状態に陥っているため、Aが変装した誰かでは無いのかと疑われている。



『だ〜か〜ら〜。私はAだよ？』

小平太「まだ信じられないな！」

『小平太ってば相変わらずだね〜』



疑われているのにも関わらずニコニコと学園長の庵についたA達。

Aが襖の前に立つと『失礼します』と高く綺麗な声で呼びかけた。

中から「入れ」と返事がするとゆっくり襖を開く。




学園長「おぉ〜Aじゃないか久しぶりだな」

『学園長先生〜！』

学園長「それに六年生も勢揃いか」





学園長に抱きつくA。

A(仮)だと思っている六年生達はハッと我に帰る。



すると伊作がポロッと涙を零す。





留三郎「ちょ、伊作なぜ泣く！？」

伊作「だ、だって本当にAちゃんが帰ってきたんだって思うと涙が…」

長次「…モソ」

小平太「はは！長次も釣られて泣いてるな！」





嬉しさのあまり泣いてしまう六年生達。

Aはその姿をみてニコニコと笑ったままだ。





仙蔵「文次郎も釣られたか？」

文次郎「ばっ、馬鹿言うな！」

仙蔵「声が裏返っているぞ、文次郎」

『文次郎ってば素直じゃないね〜昔と変わんないや〜』

文次郎「うるせぇ！誰のせいだと思っているんだ！」




笑い泣きしながら頬をつんつんと突いてくるAの首に腕を回す。

それを囲う六年生達は、無邪気な子供のように泣きながら、笑いながらAの帰りを歓迎した。






学園長「…また、学園に華が咲いたな」

ヘムヘム「ヘムゥ〜！！！」

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