生まれて初めての敗北 ページ46
試合が終わり涙を流す黄瀬くんを周りは大袈裟だと言った。
でも彼にとって初めての敗北。
そりゃ悔しいよね。
『ねぇ、幸村くん去年君達は敗北を味わってるよね?』
幸村「あぁ」
『立ち直るのにどれくらいかかった?』
幸村「そうだな〜俺達には仲間がいたからそんなに時間はかからなかったよ」
『仲間か、、、』
「今まで負けたことがない方がナメてんだよ!シバくぞ!そのスッカスカの辞書にちゃんと"リベンジ"って単語追加しとけ!!」
あ、大丈夫だ。もう彼は大丈夫。
いい仲間に出会ったね?
『幸村くん帰ろうか』
幸村「いいのかい?話さなくて」
『今私が行った所で負けを知らない私が何を言っても説得力ないよ』
?「お、おいそこの女!!」
『ん?私?』
?「お、おう、そうだ」
『なんですか?』
?「黄瀬のトコ行ってやってくれねーか」
?「笠松が女子に話しかけてる!しかも超可愛い!」
笠松「うるせー森山!!」
笠松、、、あ、笠松幸男。
全国で有名なPG
『わかりました』
笠松「頼む」
『仲間思いですね
ごめん、幸村くん私行くね』
幸村「うん、、、」
黄瀬くんを追って水道まで来た
そこにはカエルのおもちゃを持った不審者が
?「誰が不審者なのだよ」
『あれ?声に出てた?』
黄瀬「ダダ漏れッスよAっち」
『久しぶりだね、緑間くん』
緑間「久しぶりだなA。俺は帰るのだよ」
黄瀬「緑間っち」
緑間くんは踵を返し来た道を戻って行った
この機会だから聞いておこうかな?
『ねぇ、負けるってどんな?』
黄瀬「う、いきなり聞くんスか?悔しいッス!だからリベンジするッス!」
『そっか、頑張れ。
黄瀬「え!?今、き、きーくんって!!!Aっちーー!!」
『うわ!来ないで!』
元に戻った気がした。
敗北することでみんな元に戻るのかな?
負けを知ってるからこその強さがある。
東が言っていた言葉。それを証明してほしい。これから楽しみだ。次はインターハイ、どんな試合になるんだろ!
106人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆう | 作成日時:2015年4月23日 2時