非恋愛対象【御幸一也】 (ページ8)

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6話ページ8

あれから数日。御幸からのアプローチと言っていいのか私をいじって遊んでいるのかは分からないがそれがある程度でまぁそれなりに普通に日々を過ごしていた。

御幸の腰も無事に治ったようで普通に部活を行っている。

…そして、地獄の合宿が始まった。

｢今年は何人たおれるのやら…｣

｢まぁ、私達は選手のサポートしか出来ないから頑張りましょ？｣

そう言って微笑む貴子。その笑顔に私も自然と笑顔になる。

｢あれー、Aサボりー？｣

貴子と話しいたらこの声と共にズバッとチョップを頭にくらった。

｢いったぁぁぁ！何すんの亮介！！｣

｢なにって…チョップ？？｣

｢そんなことは分かってるから！！｣

今にも亮介に殴り掛かりそうな私を貴子が必死に押さえつける。

｢まぁまぁ、落ち着いてA｣

貴子に言われれば言うことを聞くしかない。私は大人しく引き下がってあげた。もう一度言う。引き下がってあ・げ・た！！

｢ほんと見習った方がいいんじゃないの？女子力とか…｣

｢今日いつも以上に暴言吐くね！？なんか私した！？｣

｢んー…。なんもしてないかな｣

｢ただのストレス解消か！？｣

｢そうかなー｣といって憎ったらしい顔で微笑む亮介。殴りたい衝動を抑えた私を誰か褒めて欲しい。

そんなとき

｢亮さーん、どこっすかー｣

と亮介を探す声とともに倉持が姿を現した。

｢あ、いた！！…って、Aさんまた亮さんに絡んでたンスか！｣

｢絡まれてただから！私は何もしてない！！｣

｢何もしてないのも問題じゃないの、A。マネの仕事しなよ全く…。｣

｢しようとして邪魔したのあんたでしょ亮介！｣

私がそういうと｢えー？｣と言う亮介。亮介大好き倉持に何を言っても私の味方をしてくれるとは思っていないが。

｢そういえばAさん、哲さんと純さんが呼んでましたよ｣

｢…それ先に行ってくれない！？｣

何故か呼びだられた2人の元へ走っていく。…まぁ、呼ばれた理由は大方予想はついている。…どうせボール出せとか言われるのだと思う。