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獅子王「やめろ。」
ドンッ、と後方から大きな音が響いた。見てみるとさっきまで内番服だった獅子王さんは戦装束になっていて本体で床を突いていた。いつも獅子王さんの肩にいる鵺も地面に降りて威嚇している。
獅子王「ここは主の霊力によって保たれている神聖な場所だ。瘴気を仕舞え。」
乱「獅子王、さん…。」
獅子王「乱、主呼んできてくれ。あと出来れば石切丸と太郎太刀も。瘴気を祓う。」
乱「う、うん、わかった。」
『その必要はないわ。』
大広間の入り口に、石切丸さんと太郎太刀さんを侍らせていた主さんがいた。
石切丸「瘴気が漂っているねぇ。すぐに加持祈祷しよう。」
太郎「主、彼等が瘴気に飲み込まれています。」
『あらあら…折角少しだけど取り払ったのに…。また一からやり直しね。』
そう言い主さんは三日月さんたちの方へ近寄った。
『申し訳ありません、少しあなた様方に触れてもよろしいでしょうか？……ありがとうございます。』
そう言うと主さんは三日月さんの頬を両手で包み角や瞳を見た。それを鶴丸さん、小烏丸さんもやる。
『…あと少しで堕ちる所でした。獅子王、あなたが止めてくれなかったら危なかったわ、ありがとう。』
獅子王「いんや！俺もちょっとカッとなっちまった。」
『それでも手をあげなかったのは素晴らしいわ。よく我慢したわね。』
獅子王「へへ…。」
『このままこの三振りを彼等と同じ空間にいるのは危ないわね……どうしましょうか。』
そう言い少し考えた後、主さんはポンと手を叩いた。
『御三方は私の部屋にお出で下さいな。彼処なら私の霊力も溜まっていますし、丁度いいですね。それでもよろしいでしょうか？』
そう尋ねると三振りは頷いた。これであの三振りは主さんの自室にずっと居座る事になる。
…大丈夫かな。疑ってる、って言われたら頷く。だって彼等は元々審神者に…人間に虐げられて斬り、鬼になった。いくら主さんが死なないとなっても心配だ。いつでも殺せるんだもん。主さんもきっとその事に気づいてる。でも、
『なら決まりですね。それでは御三方を私の自室に御案内致します。』
きっとボクや皆が言っても聞かないよね。
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狐ねぇ - とっても素敵な作品です！何度も読み返してしまいます♪無理をなさらない程度に更新していただきたいです！楽しみに待っていますね♪ (2021年7月31日 16時) (
レス) id: 7b7b6482b0 (このIDを非表示/違反報告)
のん - とてもいい作品ですね！見入っちゃいました！更新楽しみに待ってます頑張ってください(*´ω`*) (2020年5月20日 14時) (レス) id: cc61122175 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 更新楽しみにしてます。頑張ってください (2020年2月4日 22時) (レス) id: d5a0d81ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ( ´∀｀ )b (2020年1月6日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
@ - めっちゃっっ面白いです！でも、早く続きが読みたいです (2019年4月1日 15時) (レス) id: 2da2df1e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2019年3月9日 12時
