B級ソロの長期任務 (ページ9)

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8話ページ9

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ラッドを倒しまくって約1時間

そろそろ試合が終わる頃でしょうか

『しおり先輩、まだどこかに居たりします？』

《さっきので最後だよーご苦労さまっ》

『トリガー解除(オフ)』

さて、スタジアムに戻りますか

ラッド潰しに集中しすぎて気づかなかったけど、随分スタジアムから遠いところまで来ちゃいましたね…

私の居る場所には、横断歩道を渡った場所に公園があり幼い子供達が遊んでいた

公園を駆け回る子供、仲睦まじく手を繋いで歩く親子

そう言えば、最近手を合わせに行ってないかも…

そろそろ会いに行かなきゃ

｢いっくぞーー！｣

｢ふぁいやーーとるねぇーどっ！｣

公園でサッカーをしている子供達

そう言えば、私はサッカーについて、何も知りませんね

足元にコロコロとボールが転がってきた

｢あ！お姉ちゃーん！ボール取ってー！｣

手を振りながら私の方に走ってくる女の子

私はその女の子に手渡しでボールを返した

｢ありがとう！お姉ちゃん｣

『どういたしまして。

ねぇ、貴方サッカー好きなんですか？』

｢うん！好きだよ！シュートが決まるとうれしい！｣

｢僕も！！相手が攻撃しようとしてるの止めることが出来たらすごく気持ちいい！｣

｢俺、将来絶対サッカー選手になるんだ！｣

気づけば、私の周りには公園でサッカーをしていた子供たちが集まっていた

みんな、本当にサッカーがお好きなんですね

｢よしみんな！グラウンドまで走って競走だ！

よーーい、どんっ！｣

リーダー格の男の子が、競走の合図を叫びそのまま横断歩道を駆け出した

『ちょ、他の人の迷惑になるからちゃんと周りを…！』

｢あだっ！｣

横断歩道のど真ん中で、ド派手に転んだ男の子

…言わんこっちゃない

『全く…』

立たせに行こうとした瞬間

ｷｷｰｰｰﾂ

けたましいブレーキ音が鳴り響く

ものすごい勢いで横断歩道に突っ込んできた暴走トラックの音だった

｢トラックが！！｣

｢横断歩道にはまだ子供が！！！！｣

あのトラックの運転手、気を失って！？

『……っ！』

私はそのまま、男の子が倒れている

横断歩道につっこんだ

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