こんなはずじゃなかった V7

205話 ページ29

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｢嵐のような子だな、全く…｣



『アレはまだ可愛い方だよ

ベルナルド様レベルになると スキンシップがアレより酷くなるからねぇ…』




｢………なんか、スマン｣


『いいよ、別に。

慣れたし…あ、ベルナルド様に私呼ばれてるんだよね。送ってくれる？』



｢あぁ｣



2週間ぶりのロシア


私が戻ってきたのは、ベルナルド様から帰ってくるよう指示があったからだ





車で約20分


オリオン財団本拠地についた




『そう言えば、ベルナルド様ったら 私になんの用なんだろう』


メアドも電話番号もLINEも知ってるのに、呼び出すって事は 結構重要な話なのかも…



…いや、またなんか勝手に色々と話をイリーナ様と持ちかけに来るかも……





『失礼します、九条です』



ノックして、理事長室に入ると


見かけない老人がベルナルド様と座っていた





……なんだろう、なんか…





『…長老』


｢ｺﾞﾌｯ｣




叔父様が隣で噎(む)せてるけど、仕方なく無い？


すんごい髭長いよ このお爺さん




｢初めまして、A様。私 グスターブ･ニコルスキーと申します｣







『は、初めまして…っ、九条Aです』




｢彼はギリカナン家の執事をしている。これから仲良くしてやってくれ｣



…執事かよ！！！






『は、はい！ベルナルド様


…ところで、私に何用でしょうか？』




｢あぁ、少しな。


済まないが、グスターブ、席を外してくれないか。｣



｢かしこまりました｣





そう言うと、長老(グスターブさん)は


部屋から出て行った






ベルナルド様の方に向き直ると


不敵な笑みをこちらに向けていらっしゃる






嫌な予感………




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