消息不明のアイドルは 13

242話 ページ2

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歩いて陣地まで戻ろうとすると、手を後ろに引かれる




｢葵、、｣



『………』




振り向かなくてもわかる


この声は、光兄だ





頬の刻印を見て、目を見開く


その目には、涙が溜まっていた




一星｢葵、、ごめ、、｣


『ダメだよ、泣いちゃ』




光兄の言葉遮る



一星｢…っ｣



指で光兄の涙を拭う






ふと、監督と目が合った


監督には、多分新条さんが連絡を入れてるはず




ユーリ｢ブルーノ、戻れ｣


『……はぁい』




駆け足で戻る


すると、耳に付けていた小型通話機がピピピと鳴る





アイドルが付ける、イヤモニのような形の小型通話機は試合前日から新条さんに付けるように言われていた





《私だ。明日人の救助に成功した》


通信機から聞こえる新条さんの声



よかった…



《すまないが、ーーーーーーーーー》



『了解しました』




通信を切り、ジャパンの方に向き直る




『私の出番はもう終わりみたいね』





野坂｢…葵、、ちゃん？｣



ユーリ｢ブルーノ、？｣





ユーリに歩み寄り、イレブンバンドを付けている方の手を取り 電流の発射口を自分の方に向けた



ユーリ｢な、何を｣




『おやすみ♪』




バチバチバチバチ！！！！


『う゛っ…』





青い電流が、物凄い勢いで 私を襲う



グラりと視界が揺らぐ





(覚悟してたけど、思ったよりきっついな)






｢｢｢葵！！！｣｣｣



一星｢葵！！？｣


野坂｢葵ちゃん！！｣





意識を失うことは無かったが


力を奪われ、その場に崩れ落ちる







あ゛ーーー…きっつ。



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