11話 ページ12
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恋する乙女、と言われても 恋愛なんてした事が無いものだから 俗に言う[恋愛感情]がよく分からなかった。
お母さんやお父さんの恋愛事情を聞いてもピンと来なかったし、失礼ながら 御影夫妻の馴れ初めも聞かせて頂いたけれど それもよく分からなかった。
因みに隣で息子(玲王)が聞いていたけど、何とも言えないような 凄く複雑そうな顔をしていたのはちょっと面白かった。
中学生の時に、小中学生向けの少女漫画原作の実写ドラマにヒロインとして起用してもらったことがあったけれど 私はこれでやらかしのオンパレードを繰り広げた。
恋愛感情が分からないなりに、なんとかやってみたけれど、最悪の出来だった。
監督の理想と私の理想はまるで違っていて、何度も何度もカットをされ 現場のムードもピリピリしていた。
役者業はもう潮時かな、将来は普通の企業に就職しちゃおうかな……なんて思っていた矢先、私は凪くんにかりそめの告白をされた。
チャンスだと思った。
かりそめでも、彼氏彼女として過ごせるのなら 少しは他人の言う恋愛感情が分かると思ったから。
それに、凪くんは囲ってくる女子生徒を遠ざけたいだけで 私を好きじゃないし、私もそういう風に思ってない。
私は恋愛感情を学べるし
凪くんは女子生徒から距離を取ることができる
これぞ win-win。
だけど、まだまだ私のお勉強は始まったばかり。
そう簡単に 演技力が上達する訳じゃない
『……頑張らなきゃ』
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彩華(プロフ) - 初めまして！イナイレの夢小説の時から読まさせて頂いております。作者様の小説は以前から程よい感じの恋愛小説ですのでとても私の好みにハマって読みやすいです。お忙しいとは思いますがこれからも更新頑張ってくださいね。 (7月3日 1時) (
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作者名：潮田 さとう
| 作成日時：2023年6月27日 3時
