標的1259＊8月‐4 ページ41
リボーンとXANXUSさん。2人が横に並ぶ。
どうしてか口出しできない空気だ……。
屋台のおじさんもどこか怯え腰。
銃身にカチャりと空気を貯め、コルク弾を先に詰める。
Ｘ「決まったか？」
貴「えっと………」
並んでる景品を見る。
赤い布が敷かれた棚上に並んでいる景品の数々。
小さな物、箱に入っている物、色んな物がある中で目を引いたのは、棚の一番上に置いてある、ぬいぐるみ。
一発じゃ倒れないだろうと思う。
貴「じゃあ、あの………一番上にあるウサギのぬいぐるみを……。」
私の言葉に2人がそれを見る。
リ「A。もう1個決めろ。」
貴「もう1個………えっと……じゃあ、ウサギの横のくまさん。」
私の言葉にちらりと互いを見て、2人が揃って銃を構えた。
どこか真剣な目を見せる2人に、遊んでいた人たちもその様子を見守る。
遊びとは思えない真剣な空気と、標的から逸らされない目。
……………狙ってるのは、ウサギとくまのぬいぐるみだけど。
ポンッ
今の空気からすれば拍子抜けな音。
けれど、そのコルク弾はまっすぐぬいぐるみに向かい、当たった。
ぽふっ
2つのぬいぐるみは後ろに倒れ、落ちた。
貴「すごい………。」
一発で落ちるとは思わなかった。流石だ。
無意識に2人に称賛の拍手を送る。
リ「チッ。引き分けか。」
Ｘ「まだやるか？」
貴「景品置いておいてあげて！」
慌てて止める。
決着が簡単につくとは思えない。
XANXUSさんからウサギのぬいぐるみ、リボーンからくまのぬいぐるみを受け取る。
2つともぎゅって思い切り抱きしめられるくらいの大きさだから、2つあると大荷物だ。
でも嬉しい。
貴「ありがとう。XANXUSさん、リボーン。」
Ｘ「当然だ。」
リ「マフィアは女に優しくするもんだぞ。」
優しい2人に胸が暖かくなる。
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桜(プロフ) - 謙也LOVEさん» ありがとうございます！ 一度は書いてみたい話でした。子供らしさいっぱいで、でも夢主らしくありたいと思ってました。きっと夢主いつでもXANXUSが好きだと思いますｗ (2019年12月31日 17時) (
レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
謙也LOVE - この海水浴の話面白いですランボの10年バズーカにあたり幼児化してしまった主人公でもベル達と仲良くなりXANXUSくんに至っては抱っこ拒否られ落ち込むけど主人公的にXANXUSくんがかっこいいから恥ずかしかったのでしょうね (2019年12月31日 17時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 楪さん» ありがとうございます！ ここまでをそんなにも楽しんでいただけて嬉しい限りです！ えへへ……最高だなんて嬉しいですっ。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2019年3月20日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
楪 - シリーズの最初からここまで、一気に読ませて頂きました！ 風邪で寝込んでいたにも関わらず、続きが気になって読み進めてしまいました（苦笑）原作もオリジナルの話もすべて最高でした！ これからも応援してますね (2019年3月19日 20時) (レス) id: 46c02ccb1e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 乱さん» ありがとうございます！ (2019年3月8日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2019年3月7日 18時
