検索窓
今日:15 hit、昨日:8 hit、合計:118,986 hit

3 ページ7

その日の放課後、玲奈はリコ達に呼ばれ視聴覚室で正邦の試合のDVDを見ていた。




『さすが、王者を名乗るだけありますね…DFは特に固い…』


「ああ。だが…こいつらの動きなんか変だな」


『(リズムが違う…この違和感は何…?)』




すると一人の選手に目がいった。



「この坊主頭のDFやたらしつこいな」


『私…この人知ってます』


「本当か!?」


『ええ。痛いほどに…』


そう言いながら玲奈の顔はどんどん渋くなっていく。



「どうしたの!?大丈夫、玲奈ちゃん!」


リコが心配そうに顔を覗き込みながら言う。


『いえ…大丈夫です。昔、いろいろ面倒なことがあっただけなので…』


「ホントに大丈夫?」


『はい。…それよりもこの選手とは、中学時代対戦したことがあります。当時はまだ始めて間もないとはいえ、涼太を止めた選手です』



「「「「「「!!?」」」」」」




ーー帝光時代ーー




ピーーッ


「24秒、オーバータイム!」


「ありっ!?」





試合中、笛の音と共に審判の声が響く。
黄瀬がボールを持ったまま動かなかったせいだ。



「黄瀬、てめぇ〜持ちすぎだバカ!」


「スマッセーン」



ひいっと泣きながら黄瀬が謝る。



「だから、オマエはダメなのだ」


「黄瀬君…ちゃんとボール回してください」


「あうっ、黒子っちも怒ってるっっ!?」




チームメイトからバッシングを受ける黄瀬。
珍しく黒子も怒りを露わにしていた。



「黄瀬、オマエだけだぞ。オレ達5人の中でノルマの20点取ってないのは」


「スマセンッス、キャプテン!でも黒子っち…」


「黒子は別だ」




ふと黄瀬はベンチで笑顔でこちらを見る玲奈に気づいた。



『涼太ー。明日の練習メニュー………3倍ね』


「ヒィイイイ!!」



笑顔で鬼のようなことを言う玲奈に、ビビりながらも、その根源である自分のDFについている選手に話しかける。



「名前は!?アンタのせいで、オレだけ今日ヤキ入れられるっスよもー!!」


「津川智紀だ。そうか、ヤキ入れられんのか。楽しいなぁー、人の嫌がる顔はホント楽しい!」


「誰かマーク変わってほしーんスけど!何この人!?」

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
187人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜華舞姫(プロフ) - 凄く面白くて読みやすかったです。更新頑張ってください! (2019年2月16日 9時) (レス) id: 560a31fb84 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています(笑) (2017年3月27日 23時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 更新が遅れてすみません。これからはどんどん更新していくのでよろしくお願いします。 (2017年3月27日 22時) (レス) id: 811ec93ba4 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になるのですが、このストーリーはこれで終わりなのでしょうか? (2017年3月27日 14時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 私の兄弟が作ったのも見てコメントお願いしますhttp://uranai.nosv.org/u.php/hp/mummy22/ (2017年3月17日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:レーナ x他1人 | 作成日時:2017年3月1日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。