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その日の放課後、玲奈はリコ達に呼ばれ視聴覚室で正邦の試合のDVDを見ていた。
『さすが、王者を名乗るだけありますね…DFは特に固い…』
「ああ。だが…こいつらの動きなんか変だな」
『(リズムが違う…この違和感は何…?)』
すると一人の選手に目がいった。
「この坊主頭のDFやたらしつこいな」
『私…この人知ってます』
「本当か!?」
『ええ。痛いほどに…』
そう言いながら玲奈の顔はどんどん渋くなっていく。
「どうしたの!?大丈夫、玲奈ちゃん!」
リコが心配そうに顔を覗き込みながら言う。
『いえ…大丈夫です。昔、いろいろ面倒なことがあっただけなので…』
「ホントに大丈夫?」
『はい。…それよりもこの選手とは、中学時代対戦したことがあります。当時はまだ始めて間もないとはいえ、涼太を止めた選手です』
「「「「「「!!?」」」」」」
ーー帝光時代ーー
ピーーッ
「24秒、オーバータイム!」
「ありっ!?」
試合中、笛の音と共に審判の声が響く。
黄瀬がボールを持ったまま動かなかったせいだ。
「黄瀬、てめぇ〜持ちすぎだバカ!」
「スマッセーン」
ひいっと泣きながら黄瀬が謝る。
「だから、オマエはダメなのだ」
「黄瀬君…ちゃんとボール回してください」
「あうっ、黒子っちも怒ってるっっ!?」
チームメイトからバッシングを受ける黄瀬。
珍しく黒子も怒りを露わにしていた。
「黄瀬、オマエだけだぞ。オレ達5人の中でノルマの20点取ってないのは」
「スマセンッス、キャプテン!でも黒子っち…」
「黒子は別だ」
ふと黄瀬はベンチで笑顔でこちらを見る玲奈に気づいた。
『涼太ー。明日の練習メニュー………3倍ね』
「ヒィイイイ!!」
笑顔で鬼のようなことを言う玲奈に、ビビりながらも、その根源である自分のDFについている選手に話しかける。
「名前は!?アンタのせいで、オレだけ今日ヤキ入れられるっスよもー!!」
「津川智紀だ。そうか、ヤキ入れられんのか。楽しいなぁー、人の嫌がる顔はホント楽しい!」
「誰かマーク変わってほしーんスけど!何この人!?」
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桜華舞姫(プロフ) - 凄く面白くて読みやすかったです。更新頑張ってください! (2019年2月16日 9時) (レス) id: 560a31fb84 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています(笑) (2017年3月27日 23時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 更新が遅れてすみません。これからはどんどん更新していくのでよろしくお願いします。 (2017年3月27日 22時) (レス) id: 811ec93ba4 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になるのですが、このストーリーはこれで終わりなのでしょうか? (2017年3月27日 14時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 私の兄弟が作ったのも見てコメントお願いしますhttp://uranai.nosv.org/u.php/hp/mummy22/ (2017年3月17日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レーナ x他1人 | 作成日時:2017年3月1日 12時