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「すいません。ちょっとトイレに行ってきます」
「あ、オレも行っとこ」
黒子と小金井がトイレに向かうとトイレには先客がいた。
その人物は口笛を吹きながら手を洗っている。
「(けどビックリだわ、ジッサイ。マジで誠凛が来るとはね)」
その時、後ろを黒子と小金井が通った。
「おっ、よう」
「…どうも」
その人物ーー高尾は後ろを通る黒子に気づき、挨拶をした。
黒子は少しだけ目を見開き、高尾に返事をする。
「(…ん、…んん…!!?なんかおかしくね!?後ろ通る黒子に気づいた奴なんて、…玲奈ちゃん以外いたっけ!!?」
黒子は、普段前を通っても気づかないぐらい影が薄いのに、黒子が後ろを通った事に気付いていた。小金井はその事実に驚愕し、冷や汗をかいた。
『あっ、戻ってきた。もうそろそろ時間ですよ、小金井先輩、テツヤ』
「遅くなりました、すいません」
「ごめん、玲奈ちゃん」
二人が戻って来た時間は、4時50分。試合が始まる10分前だった。
「よし、10分前だ!行くぞ!!」
日向が全員に声をかけ、歩き出す。
『テツヤ、火神君には私が声をかけるから、先行ってて良いよ』
「分かりました。お願いします」
火神の事は玲奈に任し、黒子はコートへと向かう。
『火神君。時間だよ』
玲奈が肩を軽く叩きながら火神に声をかけると火神は目を覚ました。
一方、その頃秀徳控え室では緑間がベンチで集中力を高めていた。
「(黒子…玲奈…そして黒子の新しい光…火神…)」
緑間はス…と目を閉じる。
「(シューティングを欠かした日はない。練習も手を抜いたことはない。左手のツメのケアもいつも通り。今日の占いはかに座は一位。
…尽くした!!)」
緑間は目を見開き、よし…と立ち上がる。
控え室を出ると待っていたのは高尾だった。
「…っせーよ!先輩達行っちまったぞ!」
片目をつぶり、口角を上げながら高尾が声をかける。
誠凛控え室でも火神と玲奈が立ち上がった。
「…行くか!」
『そうだね、行こうか』
二人はコートに向かって歩き出した。
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桜華舞姫(プロフ) - 凄く面白くて読みやすかったです。更新頑張ってください! (2019年2月16日 9時) (レス) id: 560a31fb84 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています(笑) (2017年3月27日 23時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 更新が遅れてすみません。これからはどんどん更新していくのでよろしくお願いします。 (2017年3月27日 22時) (レス) id: 811ec93ba4 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になるのですが、このストーリーはこれで終わりなのでしょうか? (2017年3月27日 14時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 私の兄弟が作ったのも見てコメントお願いしますhttp://uranai.nosv.org/u.php/hp/mummy22/ (2017年3月17日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レーナ x他1人 | 作成日時:2017年3月1日 12時