第23Q 勝つために 1 ページ30
「先輩の意地ね〜〜……は〜〜ん。いいね〜好きだわ〜そーゆーの」
一見相手にしていないような口調で言う春日だが、その目は本気の目をしていた。
「ははは、先輩っても、オレと一つ違うだけじゃーんっ」
スパァン!
「オマエもうマジ黙っとけ!」
日向を指差しながら笑う津川は先輩に頭を叩かれ注意を受けている。
「……受けて立とう。来い!!」
「んじゃ、遠慮なく
行くぞ正邦!!」
ワーワー
試合も中盤に差し掛かり、観客の興奮も高ぶっていく。
そんな中火神だけが深刻な顔でコートを見つめていた。
すると…
ぐいっ
「イテッ!」
火神の頬に玲奈が持っているボードの角が押し付けられた。
『何深刻な顔してんの。先輩達はそんなヤワじゃないから大丈夫!先輩達だってこの一年何もしてこなかったわけじゃないんだから』
「そうよ!余計な心配しないで声出しなさい!」
「……ウス!」
ボードの角をいまだにグイグイ玲奈に押し当てられながらも火神は返事を返す。
その時正邦の8番が小金井を抜き、シュートを決めようとしていた。
「もらった!!」
「「ああーーーー」」
一年が悲鳴をあげる。
しかし…
ビッ
「さすかっっ」
「むっ…」
そのシュートを日向がブロックした。
「おおおスゲェ!!」
「止めたぁ!!」
ボールは伊月の手へと渡る。
そして、伊月が水戸部へとパスを回した。
バッ
「……!!」
水戸部のDFをしていた岩村はあることに気づく。
「(このフォームは…コイツまさか…フックシューターか!!」
パッ
水戸部が撃ったシュートは見事にゴールをくぐった。
「(去年はなかった…。小癪な技を覚えたな)一年間遊んでたわけではなさそうだな」
「(コク…)」
少し睨みながら言う岩村に、水戸部は静かに頷いた。
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桜華舞姫(プロフ) - 凄く面白くて読みやすかったです。更新頑張ってください! (2019年2月16日 9時) (レス) id: 560a31fb84 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています(笑) (2017年3月27日 23時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 更新が遅れてすみません。これからはどんどん更新していくのでよろしくお願いします。 (2017年3月27日 22時) (レス) id: 811ec93ba4 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になるのですが、このストーリーはこれで終わりなのでしょうか? (2017年3月27日 14時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 私の兄弟が作ったのも見てコメントお願いしますhttp://uranai.nosv.org/u.php/hp/mummy22/ (2017年3月17日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レーナ x他1人 | 作成日時:2017年3月1日 12時