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キュッ キュッ




『(妙だな…急に全くプレッシャーかけてこなくなったというか…何この違和感…?)』



玲奈は火神と津川をじっと見つめる。




「『!!』」




そこでようやく、玲奈とコートにいた黒子は津川の狙いに気付いた。
そうとは知らず、火神は違和感を感じながらも津川を抜きにかかる。




『行っちゃダメ!!!』




慌てて声をかけたが少し遅かった。




ガッ




「!?」




火神は津川とぶつかってしまったのだ。




ピーーーッッ




「OFファウル!!白10番!!」


「なっ」



火神はキッと歯を食いしばる。



「4つ…」


「うわぁあ4つ目だー!」


「誠凛のスコアラーがファウルトラブル!!」


「まだ第2Qだぞっ!!?」



会場全体にどよめきが起こる。




「(こいつ…わざと…!!)」



火神はようやく津川の狙いに気付いた。
座り込む津川は笑みを浮かべている。







「バッカ…!!何やってんスかもー」


呆れているのか怒っているのか、どちらとも取れる表情の黄瀬。


「こりゃ、ひっこめるしかねーな。残り一つじゃビビッてまともにプレイはできねー」


笠松は火神を見据えて言った。






「バッカたれ……!」


『あの簡単に頭に血が上りやすい性格、どうにかならないかな…』




リコと玲奈はため息をついていた。



『リコ先輩』


「分かってるわ、交代ね」




そしてリコは立ち上がり審判に交代の申請を出す。



「交代お願いします」


「げっ!!」



まさかの出来事に火神は焦りを見せる。



「大丈夫すよ、こんぐらいっ!もうファウルしなきゃいいんだろ?いけます!」



そして、必死にまだ大丈夫だと火神は言い張る。



そんな火神を見ていた日向はため息をついた。




「ま、ちょーどいいわ。オマエと黒子はどーせひっこめるつもりだったからな」


「…え?」


「………。ボクもですか?」





火神と黒子は不思議そうに尋ねた。




「最初から決めてたからな。お前ら二人は前半までって」




それは日向が正邦の試合のDVD鑑賞をしている時に、提案した内容だった。




「まぁ、心配すんな。正邦はオレ達が倒す」



日向がそう言い切り、周りの二年生も真剣な表情を見せた。

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桜華舞姫(プロフ) - 凄く面白くて読みやすかったです。更新頑張ってください! (2019年2月16日 9時) (レス) id: 560a31fb84 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています(笑) (2017年3月27日 23時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 更新が遅れてすみません。これからはどんどん更新していくのでよろしくお願いします。 (2017年3月27日 22時) (レス) id: 811ec93ba4 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になるのですが、このストーリーはこれで終わりなのでしょうか? (2017年3月27日 14時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 私の兄弟が作ったのも見てコメントお願いしますhttp://uranai.nosv.org/u.php/hp/mummy22/ (2017年3月17日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レーナ x他1人 | 作成日時:2017年3月1日 12時

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